凍える牙 (乃南アサ)
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『凍える牙』は、音道貴子シリーズ第1弾。横山秀夫、佐々木嬢、誉田哲也、今野敏らの警察小説をいくつか読んできましたが、その中でも一番気に入りました。 「深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した! 」っていうのは、東野圭吾のガリレオみたい。犯行手口は残忍で、主人公は、男社会である警察のなかで屈託を抱えて生きている。捜査ペアを組むことになった滝口は「女なんて」というのが態度に出ていてやりにくいったらありゃしない。貴子の孤独な闘いを応援したくなるのです。 「凍える牙」をもつ獣が、もうひとりの主人公。彼こそ「漢」です。決して思いを語ることはないけれど、目が語っている。かっこいいじゃないですか! お勧め度:★★★★★ |
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