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2015年5月23日 (土)

ヴァイオリン職人の探求と推理 (ポール・アダム)

ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫) ヴァイオリン職人の探求と推理 』は、イタリアのヴァイオリン職人 ジャンニ(63歳)が、同業者であり、弦楽四重奏仲間の親友トマソが殺された理由を追っていく、ヴァイオリン業界ミステリー。

同じく弦楽仲間のアントニオが警察官なので、ふたりで手掛かりを追って、イタリアのクレモナ(ミラノ東部)からヴェネツィア、イギリスに飛び、古い書簡集をひっくり返して回るのですが、トマソの殺人に結びつく手掛かりが尽きる頃には、わたしは飽きてきました。よほど本を閉じて忘れようと思ったのですが、結末が知りたくてがんばりました。

著名なヴァイオリンに愛好家は金を惜しまないため、胡散臭い業者が群がり、贋作も多い。演奏するためではなく、所有することが目的のコレクターたち。若い頃から業界に身を置き、汚れてしまった過去にジャンニは立ち向かうのでした。

ラストは鮮やか。しかし、警官といっしょなのにそれでいいのか!? そんな無茶が通るわけない。作者はイギリス人のようですが、主人公はイタリア人。イタリアなら、ま、いいか。(笑)

いろんな意味でイタリアンな一冊でした。続編『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 』もあります。気に入った方はどうぞ。

お勧め度:★★★☆☆

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