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2015年3月 1日 (日)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦 5 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第5巻〉 (幻冬舎文庫) 孤高のメス―外科医当麻鉄彦 5』は、前巻で生体肝移植に失敗した実川と当麻がリベンジに挑みます。

しかし、実川は卜部教授の急死に伴う教授選の最中。ただでさえマスコミに叩かれて不利な状況で、教授の椅子をフイにするリスクは犯したくありません。一方の当麻は、交際中の翔子の父・大川町長の命を救うには肝移植しかないと判断、院長の了解も取付けます。

やる気も腕もない医者は論外として、ここには2種類の医者が描かれています。患者の命を救うためには考えうる全ての方策を探り、全力で実現させようと努力する人と、自分の出世や保身のためには患者を見殺しにできる人。

患者にとって有り難いのは前者、つまり当麻のような医師です。わたしは肝炎から肝癌で父を大学病院で亡くしたもので、大学病院にはよいイメージがありません。癌になる恐れがあるからこそ定期検査を受けていたのに…なにをやっとったんだ!と思うわけです。大学病院は医者の養成所であって、実験台にされたくなければ入院すべきではないというのがわたしの認識です。

患者を救おうとする当麻の足を引っ張るのがマスコミです。取材は自由だけど、医療行為の邪魔をすべきではないでしょう。ただスクープ(手柄)欲しさに動く記者は最低です。

というわけで、不愉快な部分は飛ばし読みしてしました。(失礼)

お勧め度:★★★☆☆

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