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2015年3月31日 (火)

孤高のメス―神の手にはあらず 1 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス―神の手にはあらず〈第1巻〉 (幻冬舎文庫) 孤高のメス―神の手にはあらず 』は『孤高のメス―外科医当麻鉄彦』の6冊に続くシリーズ続編(全4冊)です。

主人公の当麻鉄彦は、地方の私立病院で脳死肝移植手術を成功させたものの、マスコミや学会のみならず、病院内からもバッシングに遭い、後輩の矢野と共に病院を辞め、新天地・台湾へと渡ったのでした。

当麻の台湾での活躍を読ませてもらうつもりだったのですが、当麻が抜けたあとの甦生記念病院の様子から書き起しています。外科の稼ぎ頭が抜けて、売上が落ち、病院経営が苦しいようです。はやく外科医を補充して、高度な手術もできる体制を整えたい。島田院長の苦衷は理解できるのですが「自分が入学できなかった大学を出た医師とはうまくやる自信がない」などという医者を雇うなんて、到底理解できません。そんな狭量な人間に医長が務まるわけがありません。医者以前に職業人として不適格です。

当然、島田院長は苦労します。冷たいようですが、苦労すればいいんです。大学病院の教授の顔色を伺いながらでなければできない病院経営なんておかしい。大学教授は医療よりも権力闘争に熱心なようですね。死にたくなければ、執刀医は慎重に選ぶべきです。

宗教上の理由から輸血することができない「エホバの証人」の患者が、日本では手術を受けることができず、台湾の当麻に助けを求めます。彼は断ることはしませんが、果たして今回もうまくいくのでしょうか…。

お勧め度:★★★★★

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