« 孤高のメス―外科医当麻鉄彦 4 (大鐘 稔彦 ) | トップページ | 最も遠い銀河 1 冬 (白川道) »

2015年2月 1日 (日)

天地明察 (冲方丁)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)
天地明察』は、江戸幕府碁方の安川家に生まれた渋川春海が算術に惹かれ、暦づくりに取り組むことになった物語。

冒頭「幸福だった。この世に生まれてきてからずっと、ただひたすら同じ勝負をし続けてきた気がする。」って、これホントに時代小説?(絶対ヘンだ!)

作者のプロフィールを見るとラノベ作家からスタートしたみたい。これが初の時代小説? やっぱり…。ま、それはいいとして、暦づくりがどうしたって?

日本中で北極星を観測して記録して巡り、交流を広め、最後には幕閣から、新たな暦づくりを任される。それはわかったのですが、上巻では、何故それがそんなに重要な仕事なのかについて説明不足。

800年前の暦を使っていたために2日のズレが生じて、日食や月食の発生も予見できない。暦が各地でマチマチだと、ある地では1日なのに、となりでは30日だったりする。混乱するわけです。暦は朝廷が発布するものだったのを、武家の手で新しい暦を作ろうとしたわけです。

下巻では、暦法を新たにすることがいかに重要か、大事業かが解かれていますが、あまり難しく考えずにさらっと読んだほうがいいみたいです。

Wikipediaによると…1年は約365.2422日で、それを暦で定義するのが暦法。現行暦では1年を365日とし、閏年を400年間に97回設けて、一年の平均日数を365.2425日としている。至極当然のように教科書に載っている事柄も、そこにたどり着くまでには過去の人たちの貢献があったわけで、その点を描いたのが本作だといえます。

次男の「時代小説デビュー」にちょうどいいかも。(あまり時代小説っぽくないから?)

お勧め度:★★★★★

« 孤高のメス―外科医当麻鉄彦 4 (大鐘 稔彦 ) | トップページ | 最も遠い銀河 1 冬 (白川道) »

時代小説」カテゴリの記事