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2015年2月24日 (火)

さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら (柿木 奈子)

さいはてにて やさしい香りと待ちながら (集英社文庫) さいはてにて やさしい香りと待ちながら』は佐々木希が出演する映画のノベライズ本。映画より先に原作本を読みました。

ふたりの子供をもつシングルマザー山崎絵里子。祖母が営んでいた民宿が能登半島の北端にあって、16歳で生んだ有沙(8歳)と翔太(6歳?)を連れて転がり込んだのだけど、祖母が入院してしまい、平日は金沢のキャバクラ勤め。子供たちはふたりだけで暮らしていました。

ある日、その民宿の前の船小屋に30歳くらいの女がクルマでやってきて、大工が来て工事がはじまり、見る間に珈琲店が出来てしまいます。吉田岬は東京から、昔父親と過ごした記憶のある船宿に引っ越してきたのです。もしかしたら父と再会できるかもしれないと思って。

そんな岬の事情を知らない絵里子は(自分とちがって幸せそうに見えるために)反感を抱き、好奇心旺盛な子供たちにも近づかないように言います。しかし、給食費を払えない(母親に言い出せない)有沙は店の手伝いをして小遣いをもらい、喜んで学校に給食費を届けに行ったのですが…。

ちょっと切ないけれど、いい小説です。海辺の静かな土地で必死で生きる人間が、大人も子供も、それぞれに悩みや悲しみを抱えながら、ひとりでは辛くても、誰かと寄り添って生きていければなんとかなると思えてくる。

じつはあまり期待していたかったので、自分だけ読めればいいとiPhoneのiBooksで電子本を買ったのですが、文庫にしておけばよかったかなぁ。そうすれば息子にも読ませることができたから。でも、彼は文庫本よりは映画に付き合わせたほうがいいかも。

二三味珈琲というモデルがあるとかで、一度行ってみたい。ただ、金沢からでもクルマで片道150kmあるので最低でも1泊2日。名古屋からだと行って帰るだけでも往復800km。能登半島で寄り道してたら900km近くなるでしょう。2日で900kmだと一日450km。次男にがんばって運転してもらおうっと。(笑)

お勧め度:★★★★★

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