« なれる!SE 8 案件防衛?ハンドブック (夏海公司) | トップページ | ソロモンの偽証 第2部 決意 (宮部みゆき) »

2015年2月12日 (木)

ソロモンの偽証 第1部 事件 (宮部みゆき)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)

2015-01-2018.14.00.jpg
ソロモンの偽証: 第I部』は、クリスマス前夜、中学二年生・柏木卓也が学校で転落死した事件をきっかけに始まる物語。じつはタイトルの意味が知りたくて読むことにしました。ソロモン王が偽証するなら、どんなに巧みな偽証なのか興味があります。期待を裏切らないでね。>作者

で、第1部では「事件」が次から次に起きます。同校の生徒、校長、教師、保護者、警察、記者らの内面が赤裸々にあぶり出される様は「さすが宮部」と思わざるを得ません。バブル崩壊直前の1990年が舞台になっているわけですが、勝手な理屈でいがみ合い、憎み合い、傷つけ合い、この世に救いはあるのだろうか?状態。

「十代前半から半ばまでの年頃は、徹底して自己チュウであって、自己チュウであることを隠すだけの用心深さと狡さを持ってはいない。だからこそ、手痛い経験を積んで自己チュウの限界を知り、社会と折り合いをつける方法を学んでゆくことのできる時期なのである。ただ問題は、世界の中心にいる自分自身の、そのまた中心にあるものが何か、ということだろうと、礼子(佐々木刑事)は思う。柏木卓也の中心にあったものは何か。」

校内での事件、事故が相次ぐ中、なぜこれが「校内裁判」につながるのか不可解でしたが、第1部の終盤でわかります。これは第2部も読むしかありません!

しかし、上下巻各500ページ。第1部だけで1000ページの超大作。それなりに時間がかかります。長文が読みたい気分のときに挑戦しましょう。

お勧め度:★★★★★


« なれる!SE 8 案件防衛?ハンドブック (夏海公司) | トップページ | ソロモンの偽証 第2部 決意 (宮部みゆき) »

ミステリー」カテゴリの記事

現代小説」カテゴリの記事