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2015年1月 2日 (金)

株価暴落 (池井戸潤)

株価暴落 (文春文庫) 株価暴落』は「倍返し」の「半沢直樹シリーズ」の池井戸潤の作品。ドラマ化されたということで読んでみました。

スーパーの一風堂で爆破事件が起こり株価が急落。そもそも業績が低迷し、メインバンクの白水銀行に支援を依頼していた矢先。白水銀行企画部の二戸は「大きくて潰せない」と絶対支援を主張。一方、審査部の板東は「融資の要諦は回収にあり」と、融資の見送りを主張します。

爆破事件の犯人は誰で、動機はなに? このあたりはミステリー仕立てになっています。

坂東の主張は「社会的責任だなんだといわれたところで、結局、銀行が守るべきものは自行の利益であり、それを守ってこそ初めて社会に貢献できる組織となりうる。銀行とは、そういう組織なのだ」というもの。単なる建前に聞こえるけれど、そこを踏み外すと銀行が腐っていくわけです。銀行に限らず、自動車メーカーや自動車部品メーカーのリコール隠しも同様の根っこ。社会的使命と責任を疎かにすると手痛いしっぺ返しを喰らいます。

自己保身ではなく、組織そのものの将来を見据えて物事を判断する。できそうでなかなかできないこと。坂東みたいな人が出世する銀行であることを願って止みません。

お勧め度:★★★★☆

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