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2015年1月

2015年1月30日 (金)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦 4 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第4巻 (幻冬舎文庫) 孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第4巻』はシリーズ全6作中の第4巻。これも一気読みしてしまいました。

生体肝移植手術は成功したが、拒絶反応と合併症対応に追われる実川。一方の当麻は、亡き母・峰子に昔世話になったという台湾の大病院の理事長に会い、峰子への恩返しのためにも是非台湾に来てほしいというオファーを受ける。

なんとしても我が子の命を救いたい。それはそれは切実な願いです。ただ、親子間であっても生体肝移植はうまくいくとは限らないようです。もしも一例目が失敗でもアメリカなら再挑戦できる。しかし日本では散々叩かれて二度目はない。そうかもしれません。だから日本では「失敗」を恐れるのです。

すべての責めを負う覚悟をしていた実川ですが、上司の卜部から「失敗の原因はドナー肝摘出をした当麻のせいにしろ」とそそのかされます。あまりの卑劣さに呆れる一方で、ほんとにありそうな話なのが怖い。

この流れはイヤぁな感じ。正直者(当麻)が馬鹿を見るのではないでしょうか。

お勧め度:★★★★☆

2015年1月29日 (木)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦 3 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第3巻 (幻冬舎文庫) 孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第3巻』はシリーズ第3弾。全6冊だから中盤に差し掛かりました。

肝臓移植のなかでも脳死肝ではなく生体肝移植がテーマ。父親の肝臓を息子に移植するのです。脳死判定云々が不要とはいえ、本邦初という設定なのでマスコミに騒がれるのは避けたい。成功すればよいが失敗したら執刀医の実川の責任問題となるのは必定。

当麻は患者の命を救いたい一心なのですが、他の医師たちは自分の立身出世しか考えていません。そこにマスコミが絡んでくるから余計にややこしくなる。記者にしたって「知る権利、伝える義務」など建前であって、本音は特ダネが欲しいだけ。こういう暗部を見せられるとウンザリします。

でも、これが「現実」なのでしょう。途中、当麻の初恋バナがありましたが退屈だった。作者は恋愛を描くのは苦手みたい。

一方、当麻の母が脳腫瘍の手術後、ついに危篤に陥り、大事な手術を終えた当麻は空港へ急ぐが、果たして間に合うのか!? というところで「つづく」。

わたしは母を亡くしたとき、亡骸とはよくいったもので「もう魂が抜けてしまったんだな」と思いました。そうなるまえに会えなければ「会った」とはいえません。しかし、生きてはいても、意識がなかったり、家族を認識できなくなっては、それもつらいものがあります。

いずれにせよ「墓に布団は着せられず」。親孝行は生きているうちに。

お勧め度:★★★☆☆

2015年1月28日 (水)

[iPhone] Siri の曲名検索

2015-01-2718.00.24.jpg iPhoneのホームボタンを長押ししてSiriを呼び出し「この曲は何?」と訊いて、知りたい歌を聴かせたら、見事に探し出してくれました。iTunesのデータと照合しているのでしょうけれど、どうやって短時間でパターンマッチングするのだろう。それにしても面白い!

ネットラジオは曲名が表示されるから便利だというけれど、これはまた別のサービス。ダウンロード購入できるわけだから、しっかり商売してるところが憎い。

音声認識率も高く、意外と便利なSiriですが、人前では恥ずかしくて使えないのが難点ですね。

2015年1月27日 (火)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦 2 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第2巻〉 (幻冬舎文庫) 孤高のメス―外科医当麻鉄彦 2』はシリーズ6作中の第2巻。主人公の当麻鉄彦は着々と信頼を築く一方で、おなじ外科で働く医師・野本は腕が劣るうえに無責任。医者の両極端を見せてくれます。

1巻同様、2巻も一気にさくっと読んでしまいました。読ませるのが上手い!

しかし、近江大ってろくな医者がいません。大学病院ってそういうところなのかと勘ぐってしまいます。医師としての責任感もなければ、そもそも働く意欲がない。逆に、やる気満々なんだけど、それは立身出世のため。いずれも患者のことなんか考えてない。大事なのはあくまで自分。

一方の当麻は、患者を救うためなら肝臓移植だって厭いません。いや、そのためにピッツバーグで修行してきたのです。そこに生体肝移植を手伝ってほしいというオファーが…。どうする、当麻!?

お勧め度:★★★★★

2015年1月25日 (日)

大日本サムライガール 9 (至道流星)

大日本サムライガール 9 (星海社FICTIONS) 大日本サムライガール 9』はシリーズ最終巻です。

第1巻からリアルタイムに読んできて、女子高生が日本政界のトップに立つなんて、いくらフィクションとはいえ可能なのか、半信半疑でした。その思いは8巻まで変わりませんでした。

でも「そう来たか!」

日本の現実を下敷きにしているから妙にリアリティがあり、ありえないと思いつつも、日本人全員を巻き込む大騒ぎになればこの国も変わるかもしれないと思ったり、なにかしら政治について考えるきっかけにはなるのではないでしょうか。

国家の行き詰まりを打破するためとはいえ、民主主義を停止し独裁を許すのは現実的ではありません。目的のためには手段を選ばず。それではクーデターです。ただ、小説としてはアリでしょう。非常に面白い。

あとがきによると、いつか続編を書くことができれば…とあります。21世紀の日本はこのまま衰退の一途をたどるのでしょうか。起死回生はありえるのでしょうか。それは私たち次第。

これまでいっしょに読んできた長男に早速送ってやります。

お勧め度:★★★★★

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2015年1月23日 (金)

給食のおにいさん (遠藤彩見)

給食のおにいさん (幻冬舎文庫) 給食のおにいさん』で、シェフの佐々目宗は、自分の店を火事で失い、給食調理員として1年間働いて再起を期す覚悟! だったのですが、実際の調理現場は制約だらけで、シェフとしての腕を振るう場がなくて…。

気持ちはわかるけど、プライドばかり高くて、不平不満だらけの様子は見て(読んで)いて不快です。それでも、子供たちに教えられて成長するのでしょうけれど、40ページ読んだだけで止めたくなりました。わたしにとって小説は娯楽なので、楽しくなければ読みません。

でも、現在の学校給食というものを知り、考えるきっかけを与えてくれるという意味では興味があります。ただ、主人公が好きになれないだけです。同僚の毛利も痛々しくて見ていられません。

みをつくし料理帖 』のように、おいしいものを作る話は大好き。おいしいものを作るシェフが給食づくりをしたら、と期待したのですが、これは料理ではなく調理。おいしさよりも栄養優先。「食育」の話でした。

お勧め度:★★☆☆☆

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2015年1月22日 (木)

給食のおにいさん 進級 (遠藤彩見)

給食のおにいさん 進級 (幻冬舎文庫) 給食のおにいさん 進級』は『給食のおにいさん 』の続編。主人公の佐々目は、小学校の給食室で働いており、同僚である栄養士の毛利とは仲がいいのか悪いのか、折に触れてぶつかっています。2巻目を先に読んだもので、よくわからない部分もあったけれど読めないことはありません。

給食って、小中学校では嫌いだった。生まれて初めて食べた心太がまずくて食べられなくなった。当時は「食育」なんて言葉もなかった。それが20数年後、息子たちの給食メニューを見たときは、あまりに豪華でびっくり。洋食と和食が選べたりして愕然。それでも給食嫌いの子供はいるようで…。

でも、食べることは大事。生命を維持するためだけでなく、おいしいものは人を幸せにしてくれます。京都に遊びに行くたびに「おいしいもの探し」をするのは、わたしにとって「幸せ探し」でもあるのです。

表紙絵は軽いけれど(失礼)登場人物はそれぞれ個性的で楽しく読めました。

お勧め度:★★★☆☆

2015年1月20日 (火)

大いなる眠り (レイモンド・チャンドラー)

大いなる眠り 大いなる眠り』は「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズの第1作。資産家のスターンウッド将軍の愛娘カーメンが強請られている事件の解決に乗り出します。
  1. 大いなる眠り(1939年)
  2. さらば愛しき女よ(1940年)
  3. 高い窓(1942年)
  4. 湖中の女(1943年)
  5. かわいい女(1949年)
  6. 長いお別れ(1954年)
  7. プレイバック(1958年)
1930年代のロスアンジェルス、禁酒法が廃止された直後くらいでしょうか。だから元密売業者も出てくるわけです。

検事局の元捜査官だったのですが、命令不服従で免職になった経歴をもつマーロウ。相手が警察だろうがマフィアだろうが一歩も引きません。ハードボイルドなんだけど、弱い者には非情になりきれないところと、人を喰った会話が魅力です。

「私は依頼を受けて仕事をしています。そして生活するために、自分に差し出せるだけのものを差し出している。神から与えられた少しばかりのガッツと頭脳、依頼人を守るためにはこづき回されることもいとわない胆力、売り物といえばそれくらいです。」

友達になりたいとは思わないけれど、かっこいいと思います!

お勧め度:★★★★★

2015年1月18日 (日)

フェルマーの最終定理 (サイモン・シン)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫) フェルマーの最終定理』は、xn + yn = zn のnが2であれば三角関数(ピタゴラスの定理)ですが、3以上の自然数ではありえない、というもの。17世紀にフェルマーが仕掛けた悪戯がアンドリュー・ワイルズによって証明されるまで360年かかったのです。

その数論の歴史をピタゴラスの時代から書き起して、ドキュメンタリー風にまとめたもので、とくに数学に興味がなくても、多くの数学者たちを翻弄した物語はおかしいやら、切ないやら、時々くすっと笑える部分もあって、思ったより楽しめました。

これは進路を決めるまえの高校生に読んでほしい。いや、中学生でも興味があれば読めるでしょう。素数や完全数など、数にまつわる不思議な話も散りばめてあるので、教養書という位置づけでもよいのではないでしょうか。

お勧め度:★★★★★

2015年1月16日 (金)

魔法使いのハーブティー (有間カオル)

魔法使いのハーブティー (メディアワークス文庫) 魔法使いのハーブティー』は、親を亡くして親戚中をたらい回しにされる14歳の少女・勇希が、横浜のカフェを訪れた、ひと夏の物語。

冒頭「こんなに坂の多い街だとは思わなかった」。「横浜みたいだな」と思ったらそうでした。初めてクルマで横浜を訪れたとき、アップダウンが多く、道は狭く、曲がりくねっていて苦労しました。

横浜駅からずいぶん歩いた、坂のうえにカフェはあるようです。14歳の少女が安心できる場所がなくて、居場所がなくて、カフェのオーナーに会っても「追い返されるんじゃないか」ってビクビクしている様子が不憫で…。

子供には親元だけでなく、祖父母の家とか、学童保育とか、他にも「逃げ場所」が必要です。学校は逃げ場にはなりません。いざとなったら家出する場所ですね。家出しなくて済めばそれはそれでラッキー。(笑)

そのカフェには大きなハーブ畑があって、それでハーブティーを入れたり、クッキーを焼いたりしているのですが、お客さんはほとんど見えず、大丈夫なのかしらん。

勇希が「15歳になったら人生の歯車が回り始める」。『魔女の宅急便』のキキみたい。勇希も15歳になったら魔女として独り立ちできるのでしょうか?

お勧め度:★★★★★

2015年1月14日 (水)

配達赤ずきん〜成風堂書店事件メモ (大崎梢)

配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) 配達あかずきん―成風堂書店事件メモ』は、駅ビルの書店を舞台にした、本に絡む事件のエピソード集。出版社いわく「本格書店ミステリー」。日々の書店の仕事がリアルに描かれています。
  1. パンダは囁く
  2. 標野にて 君が袖振る
  3. 配達あかずきん
  4. 六冊目のメッセージ
  5. ディスプレイ・リプレイ

古書店や喫茶店、時計店などの店主、マスターが「日常のちょっとした謎を解く」って、よくあるじゃないですか。そんな感じかと思っていたら、意外に大きな「事件」なので驚きました。さすが創元推理文庫!

気に入ったのは4話「六冊目のメッセージ」。なかで紹介されていた『宙の旅』(の古本)を思わずネットで注文してしまいました。図書館になかったので。昔から本屋で欲しいと思った本はその場で買うようにしています。買いそびれると後日入手するのに苦労するのです。その点、ネットは「即注文」できるのが有り難い。

しかし1話のように、うろ覚えの本を探したいときはネットでは苦しい。やはり書店員さんのほうが頼りになるでしょう。どんなに電子本が普及したとしても印刷本がなくなることはありません。紙は不滅です。

お勧め度:★★★☆☆


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2015年1月13日 (火)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (東野圭吾)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、3人のコソ泥が体験した奇蹟の物語。1979年「いとしのエリー」がヒットした年、ナミヤ(浪矢)雑貨店の店主が、近所の小学生が悪ふざけで「テストで100点取るにはどうしたらいいですか」と悩みを相談したら、真剣に答えたところから次々と相談が舞い込むようになり…。

浅田次郎の『地下鉄に乗って 』を思い出しました。過去と未来を行き来しながら、運命に抗うように生きる人々の人生が交錯します。ありえない話なんだけど、妙にリアル。こんなことがあってもいいんじゃないかと思える。

東野圭吾はあまり好みではないのですが、これは面白かった。

お勧め度:★★★☆☆

2015年1月12日 (月)

原発ホワイトアウト (若杉冽)

原発ホワイトアウト 原発ホワイトアウト』は「キャリア官僚による、リアル告発ノベル」だというので読んでみました。

こういう表現はしたくないのですが「胸くそ悪い!」

いえ、この小説が悪いのではありません。書かれている内容にむかっ腹が立つのです。

原子力村の実態は、電力会社と取引先、政府、政治家、官僚のみならず、検察も巻き込んでいるから、再稼働に反対する知事がいても「毒を盛って」追い落とし、省庁から内部告発があれば国家公務員法違反でなにがなんでも見つけ出して逮捕する。

「フクシマの悲劇に懲りなかった日本人は、今回の新崎原発事故でも、それが自分の日常生活に降りかからない限りは、また忘れる。喉元過ぎれば熱さを忘れる。日本人の宿痾であった。—歴史は繰り返される。しかし二度目は喜劇として。」

お勧め度:★★☆☆☆

2015年1月11日 (日)

[iPhone] 週刊アスキー 定期購読

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iPhone5sをフリーSIMと組み合わせて購入する際、参考にさせてもらった「週刊アスキー」。今週号も買おうかと思ったのですが、我が家では誰も読もうとしません。自分しか読まないのであれば電子版でいいか。ゴミも出ないし。

というわけで「週刊アスキー」アプリをダウンロードし、Newsstandから開いて、試しに「1ヶ月 1,400円」の定期購読を申し込みました。iPad miniを縦にしても1ページ表示でなんとか読める程度。ちゃんと読みたい記事は拡大したほうがいい。雑誌を読むにはやはりフルサイズiPadが欲しい。

さて、iPhoneでも同様にNewsstandか「週刊アスキー」を開いて「設定」メニューから「購読情報の復元」ボタンを押すと、iPhoneでもiPad同様、読むことができるようになりました。その画面が写真左です。さすがに見出ししか読めません。記事を読むにはかなり拡大して画面スクロールしなければなりません。でも、まぁ、読めないわけではないということで納得しましょう。

PC/IT関連のトレンドを知るには格好の雑誌です。物欲も刺激してくれます。(笑)

お勧め度:★★★★☆

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2015年1月10日 (土)

孤高のメス―外科医当麻鉄彦 1 (大鐘 稔彦 )

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)

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孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 』は、iBooksストアで「シリーズ第1巻が無料」セールをしていたのをダウンロードしました。5冊あったうち、面白かったのが『孤高のメス』と『最も遠い銀河 』でした。

医療小説というと、いちばん好きなのは『神様のカルテ 』。でも、あれは内科医だから印象がソフト。切った張ったの外科医は派手になりがち。

しかし、本作の主人公・当麻鉄彦は臨床経験を積んで地域医療に貢献したいという強い意志をもつ、優秀な外科医。なにがいいって、性格がいい。それで勤務医としてやっていけるのかと心配になるほどのお人好し。見ているとハラハラするけれど、逆に目が離せません。

まず漫画が出て、それを小説化したものだそうですが、経緯はどうでもいいです。医療用語が飛び交うので意味不明な部分もありますが、そのあたりは飛ばし読みしても大丈夫。文庫で6巻まで出ています。

iBooksって、2年前にiPad miniで見たときには「読みづらいな」と思って以来、一度も使わず、もっぱらKindleだったのですが、フォントを小さくして背景をクリーム色にして(コントロールセンターで)画面を縦に固定したら、左の写真のように、ずいぶん読みやすくなりました。

わたしは、ページをめくるのではなく、横スクロールで読みます。読んだところまで、画面右上の「しおり」マークをタップしておけば、あとでページ位置を一覧で見ることができますし、文章の一部にマーカーで印をつけることもできます。

で、続巻を読みたいのですが、1冊540円とちょっと高い。文庫の古本なら1冊100円相場。それが、データ料がその値段というのは、経済的に支払えない金額ではありませんが、精神的に納得できない金額です。

読了後、譲渡も売却もできない電子本は「読む権利」を与えられるだけ。であれば、この場合1冊100円以上は出せません。たしかに、iPhoneにダウンロードしておけば、文庫本を持ち歩く必要はありませんし、読みたいときにいつでも読めるのは便利です。しかし「読む権利」は公立図書館で享受させていただきます。

お勧め度:★★★★★

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2015年1月 8日 (木)

[iPhone] パズルゲーム Threes

2014-12-2412.47.00.png iPhoneにぴったりのゲームを見つけました。縦画面で、非リアルタイム版テトリスみたいなパズルゲーム。

基本的に同じ数字のパネルを重ねて消していくゲームなのですが、1と2はそれぞれ対にして3にしてやらなければなりません。この1と2が離ればなれになると手詰まりになってゲームオーバー。

3,6,12,24,48,96,192までは行きました。いかに大きな数字を作るかでスコアが決まります。

最近、わたしは占いみたいに朝一度だけやります。高得点が出れば「今日はなにかいいことありそうな〜」。(笑)

お勧め度:★★★★★

2015年1月 6日 (火)

[図解] スマートフォンのしくみ (井上伸雄)

[図解]スマートフォンのしくみ (PHPサイエンス・ワールド新書) [図解]スマートフォンのしくみ』は、わたしがiPhone5sを手に入れたのを機に、スマホの基本をさらっておこうと思い、図書館で借りてきたものです。

1980年代の第1世代(1G)から2G、3G、3.5G、3.9G(LTE)、4Gと、携帯電話の歴史を追いつつ、通信技術を中心に解説されています。

限られた周波数帯域をやり繰りして次世代の高速通信に備えようとしていることがよくわかりました。マルチコプター(ドローン)が流行っていますが、無線LANと同じ2.4GHz帯を使っているとのこと。違法電波で混信して事故なんてことがないよう願っています。

公衆無線LANって多少普及したところで電波が弱すぎて穴だらけ。2020年の東京オリンピックまでに穴を塞ぐことができるとは思えません。でも都バスで無料WiFiが使えるのは便利。名古屋市営バスも見習いましょう。

今度、東海道新幹線に乗ったらiPhone5sでWiFiサービスを試してみようと思っているのですが、本書によると「既設の列車無線を利用しているため、伝送速度は新幹線1編成(16両)当たり2Mビット/秒(下り)と低速」だとか。そんなの使い物にならないじゃん!(でも、ものは試し)

お勧め度:★★★☆☆

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2015年1月 5日 (月)

iPhone 〜 衝撃のビジネスモデル (岡嶋裕史)

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書) iPhone 衝撃のビジネスモデル』は、わたしがiPhone5sを入手したのにあわせて図書館で借りたもの。2007年5月発行だから iPhone が発表された年に出たものです。

いまさらユビキタスだのWeb2.0と言われてもピンと来ないのだけれど、SIMロックの問題が指摘されていたり、MNVOの台頭も予見されていたり、鋭い指摘もあります。中でも気に入ったのが次の部分。

「結局、アップルのすべての製品がそうであるように、iPhoneは極論すればいたずらのようなものである。すごく使いやすいインタフェースとクールなボディを用意してみんなを驚かせてやろう、というモチベーションが核であり、ほとんどすべてだといってもいい。(中略)
アップルの何が優れているのか。iPhoneという製品が優れているのは大したことではない。自分がエキサイトできる製品を作ってしまおうとするモチベーションと、それを実現してしまうプロセスが優れているのだ。
何回失敗しても無難な製品でお茶を濁して収益を確保することをせず(それで何回か経営危機に陥っている)、常に自分たちが欲しいと思う製品、最高と思える製品を市場に投入してきた。(中略)
技術は置換可能だが、モチベーションは置換できない。その構造がすべてである。神は技術という細部には宿らない。これが、アップルがアップルたる所以であり、このスピリットは国内の企業や官公庁も参考にするべきだろう。
こうした意欲がないと、新しいパラダイムを持つ製品を市場に投入することはできない。」

要するに、アップルはケッタイな企業だということですな。だから好きです!

お勧め度:★★☆☆☆

2015年1月 4日 (日)

[iPhone] iPhone5s + BIGLOBE SIM でテザリング!

2014-12-3121.09.08.jpg 「BIGLOBE LTE・3G」のWiFiスポットは、iPhoneのMACアドレスをあらかじめネットから登録しておくことでを利用できるようになります。スターバックスで表示されるWiFiアクセスポイントはユーザIDとパスワードが不要なものがあります。これはMACアドレスで認証しているのでしょう。

こうして一度接続したWiFiポイントはその後も自動でWiFi接続になるので便利。WiFiを使えば「2GB/月」というデータ通信量を節約できます。問題は「ソフトバンクWiFiスポット」が使えなくなったiPad mini。iPhoneを経由して、すなわちテザリングでインターネット接続できればよいのですが、BIGLOBEの加入時には「iPhoneではテザリングできません」と聞きました。

それでも試してみたところ、自宅でiPhoneの「設定」>「インターネット共有」をONにして、iPadからBluetooth接続したら、iPhone画面上部に「インターネット共有:1台接続中」と表示されたのです。どうもiOS7まではできなかったのが、iOS8になってテザリングできるようになったみたい。いやぁ、めでたい!

が、しかし、iPhoneが「LTE経由」でテザリングするのです。実際「設定」で「モバイルデータ通信」をOFFにすると「インターネット共有」を選択できなくなります。要するに「テザリングはモバイル通信機能」という仕様ですか。たしかにWiFiが利用できる場所ならば、iPad miniもWiFiを使えばいいだけ…なんですけど、そうもいかないから困っているわけです。

無料の公衆WiFiがあっても、つながらなかったり、通信速度が遅かったりで使えないこともあります。今年は「使える」WiFiが増えることを期待しています。


2015年1月 3日 (土)

iPhone5s&c 使いこなしガイド

iPhone5S&C使いこなしガイド (三才ムック vol.654) iPhone5S&C使いこなしガイド』は2013年10月に発売された、古いムックなのですが、iPhone5sを買ったので参考書として古本を買ってみました。Amazonで1円+送料257円=合計258円ならば情報料としては安いでしょう。(現在書店で販売されているのはiPhone6ばかり)

ネットの「iPhoneヘルプ」でもある程度はわかるのですが不親切。やはり雑誌は見やすく、わかりやすい。「コントロールセンター」からして「このマークは何だろう?」だったので助かりました。横になって小説を読むときに画面が回転するのに困っていたのが馬鹿みたい。無知は罪であります。

AirDropというデータ共有方法のこともわかったし、アップルストアでやってもらった初期設定もコレがあれば自分でできました。デザリングのやり方もわかったし、便利なアプリケーションの紹介も参考になりました。そういえば、Evernoteをインストールしたら「ドコモユーザにプレミアム版を12ヶ月サービス」。BIGLOBEでドコモ回線を使っているだけなんだけど、ラッキー!

いま気づいたのですが、iBooksにアップル純正「iPhoneユーザガイド」なるものが無料でアップされています。iOS8のiPhone4/5/6対応で、ユーザ必携でしょう。ただし、知りたいことを調べるための「取扱説明書」であって、ざっと広く知識を得るには雑誌のほうが向いていると思います。

お勧め度:★★★★★

2015年1月 2日 (金)

株価暴落 (池井戸潤)

株価暴落 (文春文庫) 株価暴落』は「倍返し」の「半沢直樹シリーズ」の池井戸潤の作品。ドラマ化されたということで読んでみました。

スーパーの一風堂で爆破事件が起こり株価が急落。そもそも業績が低迷し、メインバンクの白水銀行に支援を依頼していた矢先。白水銀行企画部の二戸は「大きくて潰せない」と絶対支援を主張。一方、審査部の板東は「融資の要諦は回収にあり」と、融資の見送りを主張します。

爆破事件の犯人は誰で、動機はなに? このあたりはミステリー仕立てになっています。

坂東の主張は「社会的責任だなんだといわれたところで、結局、銀行が守るべきものは自行の利益であり、それを守ってこそ初めて社会に貢献できる組織となりうる。銀行とは、そういう組織なのだ」というもの。単なる建前に聞こえるけれど、そこを踏み外すと銀行が腐っていくわけです。銀行に限らず、自動車メーカーや自動車部品メーカーのリコール隠しも同様の根っこ。社会的使命と責任を疎かにすると手痛いしっぺ返しを喰らいます。

自己保身ではなく、組織そのものの将来を見据えて物事を判断する。できそうでなかなかできないこと。坂東みたいな人が出世する銀行であることを願って止みません。

お勧め度:★★★★☆

2015年1月 1日 (木)

ワイルド・ソウル (垣根涼介)

ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)

ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)
ワイルド・ソウル』は1960年代、政府が募集したブラジル移民が、ろくに現地調査もせず、その後もフォローせず「棄民」したことに対して、外務省に復讐する物語。垣根涼介は、ベトナムが舞台の『午前三時のルースター』に続いて2冊目。

アマゾンの奥地の密林地帯では、苦労して開墾した土地も雨期には水に沈み、作物は流され、貧困と病気で入植地を逃げ出すか、命を落とすか、いずれにせよ日本政府もブラジル政府も助けてはくれなかった…。

日本は高度経済成長で豊かさを享受しているのに移民たちはジャングルの地獄に遺棄されている。家族を失い、友人の息子ケイを拾った衛藤は、その後なんとか身を立てることができ、仲間たちと復讐計画を実行に移すのでした。

文庫版上巻では、早い段階で舞台が東京に移りますが、登場人物紹介を兼ねてか、南米での回想が挟まれます。外務省はもちろんとして、当時の外務官僚がターゲットになるのはわかるのですが、一体なにをやらかすつもりなのかが定かではありません。上巻は退屈で、500ページは重かったけれど、彼らの復讐劇を見たくて読み切りました。

そして下巻でいきなり復讐劇が始まります。外務省と政府の過去の罪を明らかにするにはマスコミの力が必要。そこでケイはテレビ局の女性記者に近づいて…。

血筋は日本人でも、生まれも育ちもブラジルのケイは日本語をしゃべっていても「根っからのブラジル人」。国民性のちがいが面白かった。そのブラジル人男性と日本人女性のラブコメ要素もあって楽しめました。なにより血を見なくて済んだのがうれしい。

お勧め度:★★★★★

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