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2014年12月 1日 (月)

ぶたぶた (矢崎存美)

ぶたぶた【徳間文庫】

ぶたぶた
ぶたぶた』は矢崎存美のぶたぶたシリーズ第1弾。鶴舞図書館では廣済堂出版の単行本(ソフトカバー)を借りました。表紙は、ぶたのぬいぐるみがラッピングされています。(笑)
  1. 初恋
  2. 最高の贈りもの
  3. しらふの客
  4. ストレンジガーデン
  5. 銀色のプール
  6. 追う者、追われるもの
  7. 殺られ屋
  8. ただいま
  9. 桜色を探しに
また、タイトルページにぶたぶたの「スペック」が書いてあります。
  • DOB★June 19
  • Place of Birth★EBISU
  • Sex★Male
  • Height★10 1/2 in
  • Weight★7 1/2 oz
  • Hair★Pink
  • Eyes★Black
  • Note★Cute, Funny
身長が10.5インチということは26.67cm。ですが、作中では「バレーボール大」とあります。Wikipediaによるとバレーボールのサイズは円周65-67cm。2πr=67だとすると、直径は約21.3cm。ちなみにバスケットボールは約24.8cm。上記スペックであれば「バスケットボール大」といったほうが近い。

そもそも、動物のぬいぐるみを指して「ボール大」と言われると、ボールのようにパンパンに太った風船体型を想像します。これまで読んだ作中でも「バレーボール大」という表現には違和感を感じます。どう考えても21cmでは小さすぎる。せめて26cmは欲しい。と、わたしは思います。それでなくても、階段を上るだけでロッククライミングなんですから。エレベーターのボタンだって押せない、はず…。考え出すと眠れなくなりそう。

また、体重が7.5 ozということは約212.6 g。身長26cmのぬいぐるみとしては妥当ですか。この摩訶不思議な、生きているぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」に関する考察がWikipediaにない!? じつに残念ですが、書き出すとツッコミどころが多すぎて収拾がつかないでしょうね。

「彼は一体何者なの」と考えるのが楽しいのです。

ぶたぶたは一体どこから来たのか。宇宙、異世界、あるいは『紅の豚』のような呪いなのか、はたまた『鋼の錬金術師』のアルのように(鎧ならぬ)ぬいぐるみに魂を定着させたものなのか。高いところから落ちても怪我しないし、燃えない限り死ぬことはないらしい。腕がもげそうになっても、自分で裁縫して直してしまう。

本作第3話で、ぶたぶたはタクシードライバーになりますが、どうやって運転しているのか。市販車は身長30cm未満の運転者は想定外です。シートに立ってハンドルを掴めば、ペダルに足が届かないし、シフトレバーを操作しようとすると、おそらく前方を見ることができなくなる。幼児用のペダルカーが似合いそう。そもそも、どうやって運転免許を取得したのか、等々。じつに愉快です。この不条理こそが「ぶたぶたシリーズ」の魅力です。

ここには、ぶたぶたの原点が詰まっています。

お勧め度:★★★★★

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