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2014年12月13日 (土)

オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 〜 東京バンドワゴン (小路幸也)

オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン オール・ユー・ニード・イズ・ラブ〜東京バンドワゴン』は「東京バンドワゴン」シリーズ第9弾。東京の下町、喫茶店を併設した古書店に、四世代が同居し、隣三軒両隣まで巻き込んだ、人情ファミリー小説です。舞い込む謎がどうとかいいますが、謎解きなどと大層なものではありません。「生きてりゃいろいろあら〜な」。

子供が成長して結婚し、また子供が生まれるのに加え、他人まで取り込んでいくものだから、登場人物は増える一方。久しぶりに読むときは、冒頭の「登場人物相関図」を眺めて沈思黙考…思い出してきたぞ。頭の準備体操が終わったら読み始めましょう。
  1. 秋:真っ赤な紅葉はなに見て燃える
  2. 冬:蔵くなるまで待って
  3. 春:歌って咲かせる実もあるさ
  4. 夏:オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

日々の暮らしの中で悩みながらも助け合いながら生きていく。それを大事にしている「東京バンドワゴン」です。作中でもこうサチがこう言っています。「笑って暮らしていける日々。それを目指す日々。そういうものを、忘れないようにしていきたいものです。」

紹介文に「中学三年の研人が進学せずに音楽修行のためロンドンに行きたいと言い出して」とありますが、いつまで経っても話が出て来ないと思ったら最後の最後に出てきました。たしかに親が頭ごなしに反対しても反発するだけで話し合いにはならないでしょう。そこで、祖父である我南人が一計を案じて…いやぁ、愉快です。最後にきちんとオチがついて、ごちそうさまでした!

お勧め度:★★★★★

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