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2014年11月 8日 (土)

陰の季節 (横山秀夫)

陰の季節 (文春文庫) 陰の季節』は、D県警シリーズ第1弾。その前に『等伯』を読んでいたもので、あまりのギャップに戸惑い、警察の天下りだの人事だのといった泥臭さに閉口して本を閉じかけたのですが、しばらく読み進めるうちに面白くなってきました。
  1. 陰の季節
  2. 地の声
  3. 黒い線

表題作「陰の季節」では、警察OBの尾坂部が天下り先の会社を辞めようとしない。なんと見苦しい真似を、と思っていたら、衝撃の事実が…。

いちばん面白かったのは「黒い線」。「地の声」は笑えず「鞄」はなんとも陰湿。警察にお勤めの方は「ありそうな話」だと思うのでしょうか。

警察小説ではありますが、事件捜査ではなく、警察本部の管理組織が主人公。そこで起きる事件は不祥事と呼ばれます。その真相を解明し、いかに解決する(もみ消す)かが腕の見せ所。人事権者が絶大な力をもつ点は銀行とおなじみたい。どちらも「お役所」なのでしょう。

凹んでいるときは避け、元気なときに読みましょう。

お勧め度:★★★★★

D県というのは存在しないし、Q市もありえない。N氏の星新一を思い出します。

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