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2014年10月 7日 (火)

午前三時のルースター (垣根涼介)

午前三時のルースター (文春文庫) 午前三時のルースター』はベトナムで失踪した父親を探しに向かう16歳の少年の物語。宝飾店を経営する祖父は、娘婿の父は死んだものとあきらめ、経営の安定のために娘を政略結婚させようと企む。父が生きていると信じている孫の慎一郎は、父の居場所がなくなるまえに父に会って話がしたいと、祖父に高校入学祝いにベトナム旅行をねだったのです。

ヒートアイランド 』は暴力に閉口して序盤で挫折しましたが、これは面白かった。

慎一郎を案内するのは、祖父の会社に出入りする旅行代理店の営業担当・長瀬。ベトナムに着くなりトラブルの連続。ブルーバード510(改)を駆るタクシードライバーと女性通訳ガイドを雇ったものの、怪しげな連中に付け回されるは、脅迫されるわ、身の危険を感じます。それでも「どうしても父に会いたい」という慎一郎の強い意志に背中を押されて裏社会の闇に足を踏み入れていくと…。

途中でオチは想像がつくのですが、現実を前に大人になるしかない慎一郎がかわいそう。逃げ場が用意されても彼は逃げることはないのでしょう。

お勧め度:★★★★★

慎一郎の父が残していったバイクがYAMAHA XS 1100 ミッドナイトスペシャルとは渋い!

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