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2014年10月 5日 (日)

光秀の定理 (垣根涼介)

光秀の定理 (単行本) 光秀の定理』は(タイトルどおり)ちょっぴり数学のエッセンスを加味した時代小説。若き日の明智光秀、十兵衛が京でふたりの男と出会う物語。

おなじ作者の『ヒートアイランド 』を読み始めたら気分が悪くなったので目先を変えてみました。

兵法者・新九郎と、博打で糊口をしのぐ坊主・愚息。4つの椀を伏せた中のどれかひとつに石を入れ、それがどこにあるかを賭けさせる。最初にふたつの空の椀を開け、相手が賭けた椀か、残りの椀のいずれかに石がある状態で「変えなくていいか」と問う。変えても変えなくても確率は五分五分。と思って何度も賭けを繰り返すと…?

登場人物は、信長を含めて決して善人とはいえず、アクの強い連中だが、なぜか憎めない。それどころかカッコいいかも。男も女もカッコいいのです。そう、そこが『ヒートアイランド 』とちがいます。

物語は、光秀が織田家に取り立てられ出世するところまで。本能寺の変は描かれていないのがいい。いまさら、ですから。

エピローグで「光秀の定理」が明かされます。ぜひ!

お勧め度:★★★★★

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