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2014年10月 3日 (金)

タラ・ダンカン 11 宇宙戦争 (ソフィー・オドゥワン=マミコニアン)

タラ・ダンカン11 宇宙戦争 上

タラ・ダンカン11 宇宙戦争 下
タラ・ダンカン11 宇宙戦争』はシリーズ第11弾。いつものように上下2巻に分かれての刊行です。当初は10巻で完結予定だったのが12巻までの延長戦となり、今回はなんと「宇宙戦争」。なんだか収拾がつかなくなりそうで心配です。

シリーズの最新刊が出るのを待って読むのも楽しいですが、シリーズ完結後、一気読みしたほうが、物語の流れや人物名を忘れずに済むというメリットがあります。これまでに登場した人物や出来事の伏線を拾い、宇宙にぶちまけて(風呂敷を)畳んでいくつもりなのでしょうが「これ、誰?」ということが多々あって苦労します。各巻の冒頭に「おもな登場人物」や「これまでのあらすじ」が載っているので、そこを読めば大体はわかります。

魔法が使えない地球が存在する宇宙とは別に「別世界」(オートルモンド)と呼ばれる魔法世界があり、そこが物語の中心。また別に悪魔たちの宇宙があって、そこから6つの惑星が「別世界」の近くに突然ワープしてきたのです。すわ、総攻撃かと慌てたタラたちですが、悪魔たちは攻撃してくる気配がありません。なぜ?

しかし、悪魔たちは裏でしっかり悪巧みをしています。話を聞いていると「ひどい、悪魔だ!」。(笑)

その悪魔に向かってタラいわく「人間はかしこいんですよ。悪賢いともいえますがね。腹黒くて、誠実で、裏切り者で、そして高慢で。ええ、人間はありとあらゆる欠点を備えていると同時に、ありとあらゆる美点ももっているんですよ。愛や友情を大切にするという長所もね。だから、あなた方悪魔は決して人間に勝つことはできません。ドラゴンとあなた方はよく似てるわ。どちらも権力ばかり追い求めている。人間はもっと複雑で、もっとさまざまな価値をこの世界に求めています」。あくまで比較の問題ですけどね。

そもそも悪魔たちが「こちら側」に逃げてきた理由が問題。太陽が不安定になったからと言っていますが、それとは別になにかを恐れているようです。真相を探るべくタラたち魔法ギャング団は敵地に潜入するのですが…。

次巻で完結。といっても来年かぁ。(ため息)

お勧め度:★★★★☆

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