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2014年8月 7日 (木)

折れた竜骨 (米澤穂信)

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)

折れた竜骨 下 (創元推理文庫)
折れた竜骨 』はライトノベル『氷菓 』シリーズの作者の手によるファンタジックミステリー。

十字軍遠征下の欧州。ロンドンから3日ほど北海を進んだあたりに浮かぶソロン諸島が舞台。ここはヴァイキングのデーン人の土地だったのを奪い取ったもので、それを「呪われたデーン人」が取り戻しに来るといい、領主は傭兵を雇い入れようとしていた矢先に殺され…。

その殺人の前日、領主に暗殺騎士の危険を知らせにやってきたのが、聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士ファルク・フィッツジョンと小柄な従者ニコラ・パゴ。ファルクいわく、暗殺騎士に「走狗」の呪いをかけられた人間が無自覚に領主を殺して忘れてしまったのだろうと、領主の娘アミーナに告げます。彼らは暗殺騎士を倒すことが使命であり、走狗は放置しておくと数ヶ月で死んでしまうため、その命を救うことも使命のうちとのこと。そこで、アミーナは父の仇である走狗を捕えることをファルクに依頼するのです。

つまり、父親を殺された娘が探偵を雇ったわけです。

そう考えるとすっきりして読みやすくなります。中盤までは聞き込みばかりで退屈。戦闘を含む終盤が見所。最後はサプライズが待っています。

呪われたデーン人といえばヴァイキング。宿敵の魔術師が世に仇為すとき蘇って戦うヴァイキングたちが主人公の『疾風魔法大戦』は、あっけらかんと愉快な作品でした。それに対して今作でのデーン人はまるでゾンビです。

もうすこし短くまとめていただけると読みやすかったかな、と。

お勧め度:★★★☆☆

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