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2014年8月 9日 (土)

のぼうの城 (和田竜)

のぼうの城 上 (小学館文庫)

のぼうの城 下 (小学館文庫)
のぼうの城 』は『村上海賊の娘 』の和田竜の作品。

成田長親は農作業が好きで、領地に出かけては手伝おうとするのだが、不器用で要領が悪く、逆に農民の足を引っ張ってしまう。おかげで「でく・のぼう」の「のぼう様」と呼ばれる始末。

そこへ豊臣秀吉の北条攻めが始まり、のぼう様の忍城にも石田三成の軍勢が攻めてくる。それを正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら、勇猛な家臣らが押し返すが、三成はとんでもない作戦に打って出る。

出版社は「戦国エンターテインメント小説」としていますが、多くの資料にあたり、取材を重ねた結果(解説)があちこちに挿入されているため、歴史小説の色合いが濃い。そのため「エンターテイメント」が途中で腰を折られることもしばしば。NHKの大河小説の「語り」くらいに抑えてもらえればよかったのですが。

それでも、単なる馬鹿なのか、器がでかいのか、底の知れない「のぼう様」は興味深い。一体どんな人物なのか知りたくて最後まで読んでしまいました。

お勧め度:★★★★☆

おなじ忍城の攻防戦を描いた『水の城―いまだ落城せず 』もあるので、また読んでみます。

野村萬斎主演で映画にもなったとか。観てみたい!
で、観てみましたが、つまらなかった。残念です。

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