« 警官の紋章 (佐々木嬢) | トップページ | 密売人 (佐々木譲) »

2014年8月 1日 (金)

巡査の休日 (佐々木嬢)

巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5) 巡査の休日』は『笑う警官』『警察庁から来た男』『警官の紋章』に続く「北海道警シリーズ」第4弾。

村瀬香里のストーカー鎌田が、彼女のアパートに侵入したところを小島百合巡査に撃たれて現行犯逮捕。入院中に脱走して指名手配されたまま1年が経過。札幌はよさこいソーラン祭りで賑わい、踊り手として参加していた村瀬香里あてに鎌田からと思われる脅迫メールが…。

「巡査の休日」というのは「小島百合巡査の休日」だと思われますが、彼女は休日もなく働きます。今回も、佐伯、津久井も含めた3人がそれぞれ捜査を行ううちに無関係だと思われていた個々の事件がつながっていくというモジュラー型警察小説。場面があっちこっちに飛ぶので、はじめは戸惑いますが、慣れて来ると「この端役の姓名をここではっきり出すということは伏線?」などと穿った読み方をしている自分を発見できます。

シリーズ第1弾『笑う警官』から続いて来た「郡司事件」に関する佐伯のわだかまりも彼なりの決着をみます。

お勧め度:★★★★☆

しかし、ストーカーに殺されそうになって、その犯人が逃走中にもかかわらずネットで自身を晒すなんて迂闊すぎるし、相談に乗ってもらえなかったからといって逆恨みするなんて不自然。同じような違和感を海堂尊にも感じることがあります。

出版社がどう宣伝しようが、読者の評判がどうであろうが、読んでいて「それはおかしい」って引っかかるともう駄目なんです。たとえば、筒井康隆とか村上春樹は特に好きな作家ではありませんが「変な人だな」とは思っても、作品の文章に妙な引っかかりを感じたことはありません。この違いは何なのでしょうか。

« 警官の紋章 (佐々木嬢) | トップページ | 密売人 (佐々木譲) »

ミステリー」カテゴリの記事

現代小説」カテゴリの記事

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ