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2014年7月17日 (木)

玉村警部補の災難 (海堂尊)

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ) 玉村警部補の災難』は、『チーム・バチスタの栄光 』シリーズの海堂尊の小説から、加納警視正と玉村警部補が関わった事件+αをまとめた一冊。どこかで読んだような話もありますが、玉村が田口先生に話して聞かせる形で語られます。
  1. 東京都二十三区内外殺人事件
  2. 青空迷宮
  3. 四兆七千億分の一の憂鬱
  4. エナメルの証言

田口が公園のベンチで発見した死体に対して白鳥が取った行動から「あ、だから23区内外」なのか。「青空迷宮」とはテレビの特番のために製作した高さ3mの巨大迷路で起こった殺人事件。「4兆7千億分の1」の確率で本人を特定できるDNA鑑定。死体を他人にすり替えるために歯を治療する闇歯科医。

これまで多くの小説を書いてきた海堂尊ですが、まだ今後のための伏線を張っています。時間と場所、人物の相関図が相当複雑になっていて、担当編集者も把握できなくなるような状況で、良い度胸です。

そういえば「桜宮市」とは実際にどこがモデルなのか。富士山より西の太平洋岸というのが定説ですが、感覚的には「首都圏の端っこ」ですから、せいぜい小田原あたりかと、わたしは思います。

お勧め度:★★★☆☆


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