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2014年7月25日 (金)

海賊とよばれた男 (百田尚樹)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)
海賊とよばれた男』は『永遠の0』の百田尚樹の経済歴史小説。出光興産の創業者・出光佐三をモデルに、国岡商店の国岡鐵三の生涯を描いています。海賊というからタンカーで外洋を荒し回ったのか思ったら、関門海峡を油売りの伝馬船で漕ぎ回ったことを指すようです。海賊はちょっと大袈裟ですけど、キャッチとしては秀逸。

上巻は、1945年8月15日、敗戦で海外拠点をすべて失い、戦地から戻って来る店員(社員)をひとりも首にすることなく迎えるため、なりふり構わず生き残りを図ります。それはまさに死ぬより苦しい闘いの始まりだったのです。

経済小説とはいえ、感動的。涙なくして読めません。恐ろしくて電車の中では広げることができません。池井戸潤の『空飛ぶタイヤ 』や『下町ロケット 』も感動しましたが、国岡鐵三の迫力にはかないません。

優秀な店員をはじめ、多くの人たちに助けられてのこととはいえ、何度も絶望の縁に追いつめられても、消費者のため、日本のためを第一に、自身の正義を貫いた男の姿は感動的でした。

この本は以前から気になっていたのですが、社会人一年生の長男が「読みたい」というので、文庫本になると同時に購入しました。見事に一気読み!

お勧め度:★★★★★

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