« ふるさと銀河線 (高田郁) | トップページ | タラ・ダンカン 10 悪魔の兄弟 (ソフィー・オドゥワン=マミコニアン) »

2014年5月 9日 (金)

今出川ルヴォワール (円居挽)

                         
今出川ルヴォワール (講談社BOX)
      
      2014-04-2212.17.03.jpg
        『今出川ルヴォワール』は『丸太町ルヴォワール 』『烏丸ルヴォワール 』に続く、シリーズ第3弾。講談社BOXとして出版されますが、1〜2作はすでに講談社文庫になっています。
       
        私的裁判「双龍会」は、日本の司法で裁かれない事案を訴えることで開かれるわけですが、事実を追究するのではなくクロをシロと言いくるめてしまえば勝ち。負けた方は京都から放逐(所払い?)されるようです。裁判というよりディベートみたい。一度読んだだけではよくわからない、小難しい小説です。
       
        河原町今出川交差点の南東にあるのは大怨寺ではなく了徳寺ですが、京都を舞台にしている点がわたしにとっては大きな魅力。
       
        最初に掲載されている京都市街図には実在している施設がほとんど。
       
             
  • 京都大学 吉田キャンパス
  •          
  • からふね屋珈琲店 熊野店(東山丸太町の北)
  •          
  • 京都市勧業館 (岡崎)
  •          
  • グレースたなか(スーパーマーケット)
  •          
  • 左京郵便局
  •          
  • 京都御所
  •          
  • ボンボンカフェ(鴨川河畔)
  •          
  • 西陣郵便局
  •          
  • 六角堂
  •        
作者が京大出身ということもあってか、登場人物も京大生が多い。私的裁判という、傍聴人を納得させたほうが勝ちという世界に生きる人たちなので、頭の回転は速いわけで、自ずと小難しい話になりがち。ユーモアもちょっと硬いけれど笑えます。
       
        たとえば、からふね屋珈琲店での城坂論語と瓶賀流の会話。
       
        「それにはバイカル湖よりも深い訳があるんですよ」
        「ほう、どんなだ?」
        「撫子さんに振られました。用事があるんですって」
        「高瀬川より浅いな」
       
        「上洛するそうですよ」って、いつの時代だ。しかし、上京では東京に行ってしまうから、それでいいのか?
       
        ミステリーとして読むか、京都に巣食う怪しい組織の暗躍を楽しむか、若者たちの成長を見守るか、いろんな楽しみ方があります。
       
        お勧め度:★★★★☆       

« ふるさと銀河線 (高田郁) | トップページ | タラ・ダンカン 10 悪魔の兄弟 (ソフィー・オドゥワン=マミコニアン) »

ミステリー」カテゴリの記事

ライトノベル」カテゴリの記事

京都」カテゴリの記事