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2014年3月

2014年3月31日 (月)

いつまでもショパン (中山千里)

いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) いつまでもショパン』は『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』に続く、音楽ミステリー第3弾。

ワルシャワで開かれるショパンコンクールと頻発するテロ。そして、アフガニスタンの戦場。殺伐とした状況の中、ピアニストたちが栄冠を目指します。そこに、過去2作にも登場した岬洋介だけでなく、辻井伸行がモデルと思しき榊場もコンテスタントとして登場。名演を聴かせてくれます。

紹介文に「遺体の手の指十本がすべて切り取られる」なんて書いてあったものだから「血なまぐさいのは嫌い」と敬遠していたのですが、読んでよかった。面白かった。

しかし、岬さんはいつもおいしいところを持っていきます。ピアニスト探偵といったところでしょうが、ミステリーの主人公を張るには線が細いかな。

最後に岬が引き起こす奇跡に「そんな馬鹿な」と思いながらも感激してしまいました。

お勧め度:★★★★☆

2014年3月28日 (金)

死なない生徒殺人事件 (野崎まど)

死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫) 死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死』は、学園ミステリー。

幼稚園から高校まで擁する女子校・藤鳳学園に赴任してきた生物教師・伊藤は「この学園には永遠の命をもつ生徒がいる」という噂を耳にします。生物の教師ですから、生物とは、生命とは、と考えてしまうわけ。さぁ、出ました。野崎まどの「突き詰めて考える」病!

[映]アムリタ 』、『舞面真面とお面の女 』、『小説家の作り方 』、『パーフェクトフレンド 』まで読んでから『2』を読んだのですが、『2』を読むまえに本書を含む5冊を読んでおくことをお勧めします。そのほうが楽しめます。

タイトルをみて「死なない生徒」をどうすれば「殺人」できるのだろう、と疑問に思いつつページを繰って行くと、識別組子はあっけなく殺されてしまいます。

ね、面白そうでしょ?

お勧め度:★★★★☆

2014年3月25日 (火)

神去なあなあ夜話 (三浦しをん)

神去なあなあ夜話 神去なあなあ夜話』は、三重県の山村を舞台にした林業エンターテイメント小説『神去なあなあ日常』の続編。

「神様が住まう山なのに”神去”とはどういう意味?」という、前作からの謎が解けました。繁ばあちゃんが昔話を聞かせてくれました。

18歳で神去村にやってきた平野勇気も20歳になり、山仕事にも慣れてきて脱走を図ることはなくなり、小学校の先生・直樹への恋もビミョーに進展しているようでなにより。軽トラックでドライブというところが、横浜生まれの勇気には抵抗があったようですが、直樹は「クルマは動けばいい」と気にしません。男女が付き合うにしても「同年代の相手が他にいない」というのはスゴい!

物語は、勇気が密かにパソコンで記録をつけているという体裁をとっています。清一さんとヨキの両親が亡くなった理由、祭りのこと、お稲荷さんのこと、クリスマスのことなど、日記のように楽しく読ませてくれます。

お勧め度:★★★★☆

2014年3月22日 (土)

魔女の狂宴〜鉄の魔道僧 2 (ケヴィン・ハーン)

鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 (ハヤカワ文庫FT) 魔女の狂宴』は「鉄の魔道僧」シリーズ第2弾。2000歳の魔道僧(ドルイド)アティカスは「降りかかる火の粉を払った」とはいえ、ケルト神を二柱も殺めてしまいます。今回は、アティカスが暮らすアリゾナ州テンピに目をつけたドイツの魔女団ディ・テヒター・デス・ドリッテン・ハウゼスが悪魔を引き連れてやってきたのです。

それにしても、しょっちゅう死にそうになりながら、よくこれで2000年も生き延びてこれたものです。1999年間、よほど安全なところにいたのか、アリゾナがよほど危険なのか。(語るに落ちた)

敵か味方か。共存か対立か。緊張感ある人間(じゃないのも多いけど)関係が楽しめます。

お勧め度:★★★☆☆

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2014年3月19日 (水)

神々の秘剣〜鉄の魔道僧 1 (ケヴィン・ハーン)

鉄の魔道僧1 神々の秘剣 (ハヤカワ文庫FT) 神々の秘剣』は「鉄の魔道僧」シリーズ第1弾。舞台は、アメリカのアリゾナ州テンピという街。ロサンジェルスから東へ600km。フェニックスのすぐ東。アッシュアベニューの「サードアイ書店」の店主が、主人公アティカス・オサリヴァン。外見は21歳ですが、実際は2000歳のドルイド僧。ケルト神から奪った魔剣フラガラッハを狙って、次々と襲われる羽目に…。

「ベルガリアード物語」よりも調子よく読むことができました。現代のアメリカで宇宙人が隠れ暮らしているとしたら、ドルイドがいても不思議ないじゃないか、と思わせてくれる奇妙なリアリティ。アティカスはテンピでの暮らしが気に入っていて、警察に目をつけられるような問題は起こしたくないと思っているのですが、そうは問屋が卸しません。

ケルト神話の神々をはじめ、魔女、人狼、吸血鬼らが入り乱れ、誰が味方で、誰が敵なのか、騙し合い、化かし合いの連続。こんな状況のなか、よく2000年も生き延びてこられたものだと感心します。

アイリッシュ・ウルフハウンドの愛犬オベロンと念話(心話?)できるのも面白い。こいつがトボケた奴なのです。それにしても、オベロンの夢はフレンチプードルのハーレムを作ることっていったい…飼い主に似たのでしょうか?

アティカスは何度もピンチに陥るので、主人公が死ぬはずはないとわかっていてもハラハラします。第2巻『鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 』も読んでみます。

お勧め度:★★★☆☆

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2014年3月16日 (日)

とっぴんぱらりの風太郎 (万城目学)

                         
とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎』は『鴨川ホルモー 』『鹿男あをによし 』『プリンセス・トヨトミ 』『偉大なる、しゅららぼん 』などの万城目学(まきめ・まなぶ)の作品。
      
      ちょっと不思議で、馬鹿馬鹿しくて笑えるけれど、ちょっぴり切ない。ほら、大阪弁で「そんなアホなぁ」っていうとき、いろんなニュアンスがありますよね。「バカ言ってんじゃねーよ」というときと「そんなバカなことがあっていいわけねーだろ」というときがある。万城目の小説は後者なんです。荒削りだけど、ある一点に向かっていく。だから『かのこちゃんとマドレーヌ夫人 』も大好きです。
      
      さて、徳川の世になって戦がなくなり、忍者も仕事がなくなってしまった。忍者は傭兵。仕事にあぶれれば食うに困る。伊賀での忍者修行半ばで里を出てし まった主人公・風太郎は吉田山の麓に住み着いてブラブラしているところへ、忍者仲間の黒弓がひょうたんを持ってやってきます。黒弓は、南蛮帰りで商才がある、お調子 者。しかし風太郎にとっては疫病神みたいな奴。そのひょうたんを産寧坂の「瓢六」というひょうたん屋に届けるのですが…。
      
      宣伝文句に「その時、1人対10万人」とか「ニート忍者」とありますが関係ありません。ニートとか、そういうことじゃありません。妙な先入観を持たない方がいい。ジャンルとしては時代小説なのでしょうが、得物が剣や手裏剣であることを除けば、時代小説っぽくありません。京都の吉田山、鴨川、八坂神社、清水の産寧坂、高台寺、大坂城が主な場所なので親近感があります。
      
      「風太郎」という文字は許せても「プータロー」という音は許しに くい。「忍たま乱太郎」を想像してしまう。主人公は乱太郎より要領が悪い。真面目だけど石頭で陰気だから客商売には不向き。いまひとつ血の巡りが悪いから、読者が先回りできてしまう。でも、最後には誰にも真似できないことをやってくれる。
      
      「おぬし、死ぬぞ」
      「俺はもう決めたのだ」
      「こんなもの、忍びがする仕事ではないぞ」
      「なら、俺は元から忍びではなかったということだ」
      
      ハードカバーで746ページ。久々に読み応えのある小説に出会いました。最後のクライマックスでは思わず泣きそうになった。続編は期待しないけれど、後日談が読みたいと思うのはわたしだけでしょうか。
      
      お勧め度:★★★★★

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2014年3月14日 (金)

神去なあなあ日常 (三浦しをん)

神去なあなあ日常 (徳間文庫) 神去なあなあ日常』は、林業エンターテイメント小説。舞台は神去(かむさり)村となっていますが、三重県の 旧美杉村(現美杉町)がモデル。大雑把にいえば、名張と松阪の間の山岳地帯です。三浦しをんのおじいさんが美杉村の出身らしい。

『風が強く吹いている』で駅伝の世界を知り、『舟を編む』で国語辞典編纂の苦労を知り、『仏果を得ず』で文楽の世界を知ったように、『神去なあなあ日常』では林業について、小説として楽しく読ませてくれます。

主人公は、横浜出身の平野勇気18歳。高校卒業と同時に林業実習生として(本人の意思を無視して)神去村に送り込まれたという設定。携帯の電波も届かない山の中。花粉の製造元だから、春先には一体どうなるのかと思ったら(花粉症の人は)やっぱり大変みたいです。

神が住むという山の、大自然と神秘。危険と背中合わせの山仕事。数十年、百年単位で木を育てる長ーい目。そんなところから「なあなあ」(ゆっくり行こう、まあ落ち着けといった意)が定着してきたのでしょう。大阪生まれで名古屋に住んでいると、桑名の人が関西弁なのが不思議。三重県で言葉のうえでは関西(近畿)圏なんです。だから神去村も関西弁の「のんびりぶり」が影響しているのではないでしょうか。

最初は脱走を企てた勇気くんも、次第に慣れてくるに従って自信もついてきたようで、自然の美しさと怖さを知り、年上の小学校の先生に恋したり、ダニやヒルと闘いながら充実した毎日を送っているようです。

林業に興味のある人もない人もぜひ読んでみてください。つぎは、続編『神去なあなあ夜話』も読みたいと思います。

お勧め度:★★★★★

2014年3月11日 (火)

大日本サムライガール 7 (至道流星)

大日本サムライガール 7 (星海社FICTIONS) 大日本サムライガール 7』で、ようやく日毬が日本の政治のトップへ駆け上るための足がかりを得ます。1巻では「右翼女子高生が日本の政治トップを目指す」なんて、いくら小説でもどうやって道筋をつけるのかと思ったら「まずはアイドルとして知名度を上げて」なんて…ありえない(からこそ)おもしろそうじゃん! というわけで、ここまで読んできたわけです。各巻「ありえない」てんこ盛りなのですが、そこはフィクションであり、エンターテイメントです。楽しみましょう!

毎回、ひまりプロダクションのタレントが増えていく例に違わず、今回もかわいい娘が加わります。ひまりプロダクションのこと、日毬の右翼政治団体のこと、颯斗の実家・織葉家のことが、それぞれ転がっていき、目が離せません。

それにしても、日毬の目標が「核武装」とは。高野和明の『ジェノサイド 上 (角川文庫) 』を読んだあとなので、武器で他国、他人種を牽制していないと安心できない人類が虚しく感じてしまいます。これは神楽日鞠をもってしても(政治では)解決できません。やはり「新人類」の誕生を待つしかないのでしょうか。

お勧め度:★★★★☆

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2014年3月 9日 (日)

美雪晴れ〜みをつくし料理帖 (高田 郁)

美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) 美雪晴れ』は「みをつくし料理帖」シリーズ第9弾。
  1. 神帰月—味わい焼き蒲鉾
  2. 美雪晴れ—立春大吉もち
  3. 華燭—宝尽くし
  4. ひと筋の道—昔ながら

やっぱりいいなぁ。おいしい料理と人情の世界。犯罪だらけの警察小説や、結局殺し合いになるファンタジー小説に疲れた心にはホッとします。

大阪の水害で両親と家を失うという不幸に見舞われた澪が健気に、逞しく運命に立ち向かっていく。そして、幼なじみの野江は良家のお嬢さんだったのが、水害のどさくさで騙され、吉原に売り飛ばされる。最初に不幸のどん底に落としておいて、幸せをすこしずつ回収する。これが時代小説のひとつのパターン。これも、ある意味「ふぁんたじー」ですね。

1章から3章まで、そうした小さな幸せがやってきます。おいしそうな料理も、読んでいてお腹がすいてきます。最後に(澪にフラれた)小野寺数馬のその後を描いた「富士日和」が特別収録されています。本シリーズも次巻で完結するとか。楽しみなような寂しいような。

お勧め度:★★★★★

2014年3月 7日 (金)

蛇神の女王〜ベルガリアード物語 2 (デイヴィッド・エディングス)

蛇神の女王 - ベルガリアード物語〈2〉 (ハヤカワ文庫FT) 蛇神の女王 - ベルガリアード物語〈2〉』は、重大な使命を帯びていると思われる少年ガリオンが、奪われた「珠」を追うベルガラス、ポルガラと共に旅をする物語。

「珠」を奪った魔術師ゼダーは、それを邪神トラクに捧げようとしていて、トラクの復活をなんとしても阻止しなければならないらしい。それとは別に、王国、人種間の反目と確執やら、ガリオンを狙う連中やらの待ち伏せ、襲撃、拉致、妨害など、数々の障害が降りかかってきます。

ファンタジックな冒険譚なのはわかるのですが『指輪物語』や『ゲド戦記』のように、その世界観に没入することができません。軽口を叩き合っている仲間の旅行記みたいで、深刻さが伝わってこないのです。

全5巻中、2巻まで読んでみましたが、残念ながらわたしには面白さがわかりませんでした。

お勧め度:★☆☆☆☆


2014年3月 5日 (水)

予言の守護者〜ベルガリアード物語 1 (デイヴィッド・エディングス)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT) 予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉』は、たしか以前にも一度手に取ったことがあったのですが、表紙を見て「ラノベみたい」だと思ってやめたのです。ラノベも好きですが、そのときはユーモアのあるファンタジーが読みたかったのです。ユーモアファンタジーといえば『魔法の国ザンス』シリーズ。本国では36巻まで出ているのに、日本では、2010年11月の21巻『アイダ王女の小さな月』以降、日本語版が出ていません。ザンスの場合、ユーモアを通り越してダジャレですけど。

さて、ベルガリアード物語です。プロローグ「神々の争いの歴史と魔術師ベルガラスのなせるわざ」に物語の大前提が書かれています。大昔、とんでもない力を秘めた「珠」を神様たちが奪い合いをして世界は崩壊寸前。ベルガラスがなんとか邪神トラクを押さえ込んで事を収めたとか。ただ、トラクは「珠」をあきらめたわけではなく…。

主人公は、平和な農園で育った14歳の少年ガリオン。母親代わりのポルおばさんの美味しい手料理と厳しいお小言の日々。(まさに飴と鞭?) ある日そこへ、さまざまな物語を聞かせてくれる旅の老人が現れ、ポルと老人は農園を出ることに。わけもわからずガリオンも鍛冶屋ガーニクと共についていくことになり、バラクとシルクという旅の仲間も加わり、計6人のパーティは「なにか」を探し求めるのでした。

わたしにとってこれは「ユーモアファンタジー」とはいえません。あとがきには「漫才の掛け合いのごとき会話」とあるけれど、特筆するほどではなく、アメリカ人の作品としては当然の要素だと感じます。『指輪物語』を彷彿とさせる壮大さとシリアスさがあるものの、全体の印象は明るく、あっさりしていて引っかかりが少ないので、読んでいてもいまひとつ盛り上がりに欠けます。わたしが鈍感なのでしょうか。

ただ、無鉄砲で無分別なガリオンが同行者たちの真の姿に気づいて行く過程がおもしろい。14歳ということは中学生。もう子供じゃないけれど大人でもない。この時期に、どういう大人になるかの方向付けがされるのだと思います。自分の運命に気づいたときにどうするか。それが唯一の読みどころでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

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2014年3月 3日 (月)

ノーライフキング (いとうせいこう)

ノーライフキング (河出文庫) ノーライフキング』は、『想像ラジオ』と同じ作者いとうせいこうの作品ということで興味を持ちました。

小学生に人気のディスクコンピュータ(通称ディスコン)のゲームソフト「ライフキング」にまつわる噂が一人歩きを始めます。わたしがイメージしたのは、ファミコンの「MOTHER」。ファミコンが発売されたのが1983年。当時は「裏技とか隠れキャラとか、必勝本がなければわかるはずない。出版社とグルだ」と憤ってましたっけ。

子供たちは、自宅、学校、塾をぐるぐる巡るけれど、頭のなかは「ライフキング」のことや噂のことばかり。それがなぜか社会のトレンドを変えてしまうというお話。

わたしの子供の頃は携帯電話もパソコンもファミコンもなかった。うちにあったのはテレビと新聞と黒電話。噂話もあったけれど、外で走り回っていることのほうが多かった。いまよりは生活がシンプルだったような気がします。

お勧め度:★★★☆☆

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2014年3月 1日 (土)

フロスト日和 (R.D.ウィングフィールド)

フロスト日和 (創元推理文庫) フロスト警部シリーズ第2弾。文庫で700ページと読み応えがあります。いきなり公衆トイレで死体が出てきてげんなり。ここが踏み絵。ここを乗り越えられれば楽しめるはずです。

フロスト警部は前回同様、独断専行、音信不通、マレット署長と書類作成忌避、所構わず喫煙三昧、下品なジョーク連発、部下の都合などお構いなしの長時間勤務と、例によって例の如し。それじゃ嫌われ者かというとそうでもないところが不思議。

連続婦女暴行魔が跳梁跋扈し、15歳の少女が行方不明、老人が轢き逃げされ、武装強盗に金貨泥棒、おまけに警官が殺されて…と、まったく無関係だと思われた事件や事故がすこしずつつながっていく様がおもしろい。フロスト「迷警部」は、見落とし、勘違い、大失敗の連続。どうしようもない親父だけど、弱者に対する思いやりがある。

強盗犯人が悪人とは限らず、警官だって罪を犯す。きれいごとでは済まない、社会の裏側を這いずり回って、なんとか街の秩序を保とうとフロスト警部は奮闘している、みたいです。(笑)

お勧め度:★★★★☆

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