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2014年3月 5日 (水)

予言の守護者〜ベルガリアード物語 1 (デイヴィッド・エディングス)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT) 予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉』は、たしか以前にも一度手に取ったことがあったのですが、表紙を見て「ラノベみたい」だと思ってやめたのです。ラノベも好きですが、そのときはユーモアのあるファンタジーが読みたかったのです。ユーモアファンタジーといえば『魔法の国ザンス』シリーズ。本国では36巻まで出ているのに、日本では、2010年11月の21巻『アイダ王女の小さな月』以降、日本語版が出ていません。ザンスの場合、ユーモアを通り越してダジャレですけど。

さて、ベルガリアード物語です。プロローグ「神々の争いの歴史と魔術師ベルガラスのなせるわざ」に物語の大前提が書かれています。大昔、とんでもない力を秘めた「珠」を神様たちが奪い合いをして世界は崩壊寸前。ベルガラスがなんとか邪神トラクを押さえ込んで事を収めたとか。ただ、トラクは「珠」をあきらめたわけではなく…。

主人公は、平和な農園で育った14歳の少年ガリオン。母親代わりのポルおばさんの美味しい手料理と厳しいお小言の日々。(まさに飴と鞭?) ある日そこへ、さまざまな物語を聞かせてくれる旅の老人が現れ、ポルと老人は農園を出ることに。わけもわからずガリオンも鍛冶屋ガーニクと共についていくことになり、バラクとシルクという旅の仲間も加わり、計6人のパーティは「なにか」を探し求めるのでした。

わたしにとってこれは「ユーモアファンタジー」とはいえません。あとがきには「漫才の掛け合いのごとき会話」とあるけれど、特筆するほどではなく、アメリカ人の作品としては当然の要素だと感じます。『指輪物語』を彷彿とさせる壮大さとシリアスさがあるものの、全体の印象は明るく、あっさりしていて引っかかりが少ないので、読んでいてもいまひとつ盛り上がりに欠けます。わたしが鈍感なのでしょうか。

ただ、無鉄砲で無分別なガリオンが同行者たちの真の姿に気づいて行く過程がおもしろい。14歳ということは中学生。もう子供じゃないけれど大人でもない。この時期に、どういう大人になるかの方向付けがされるのだと思います。自分の運命に気づいたときにどうするか。それが唯一の読みどころでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

全5巻あるのですが、読み進めることができるかどうか…。

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