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2014年1月 1日 (水)

想像ラジオ (いとうせいこう)

想像ラジオ 電波ではなく想像力で人々をつなぎ、軽妙なトークをつづける「DJアーク」は、高い杉の木の上に引っかかったまま。一体なにがどうなっているのやら…。

DJアークがどんな声なのか、それは聞き手次第。ザ・モンキーズの『デイ・ドリーム・ビリーバー』がかかっても、ザ・タイマーズや山崎まさよしのカバーを聴いてるリスナーもいる。そして、お便りやメール、電話?も同時に飛び交う。ラジオに喩えた「想像コミュニケーション」。それはまさにAMでもFMでもなくIM(Imaginative Modulation)です。

彼の目的は、妻に自分の放送を聴いてもらい、彼女の声を聴くこと。

「東京大空襲の時も、広島への原爆投下の時も、長崎の時も、他の数多くの災害の時も、僕らは死者と手を携えて前に進んできたんじゃないだろうか? しかし、いつからかこの国は死者を抱きしめていることが出来なくなった。それはなぜか?」
「声を聴かなくなったんだと思う」

あなたは死者の声を聴くことができるか。

想像することの大切さを教えてくれる小説です。

お勧め度:★★★★★

『神様のカルテ3』に続いて『想像ラジオ』を読んで、良い本を読むことが大事だと痛感しました。本は料理と似ていて、高級料理もあればジャンクフードもある。高いか安いか、栄養があるかどうかもあれど、要は旨いか不味いか。旨い料理は人を幸せにします。

とはいえ、読んでみないことには、良い本かどうかわからないんですよね。

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