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2014年1月21日 (火)

仏果を得ず (三浦しをん)

仏果を得ず (双葉文庫) 主人公の健(たける)は、高校の修学旅行のときに文楽見学中、眠ってしまったのですが「突然、だれかに石をぶつけられたように感じて」目を覚まし、義太夫の迫力の虜になってしまったのです。そして研修所を経て、銀太夫の弟子となり10年、30歳。しかし、一人前にはほど遠く、悩みは尽きないのでした。
  1. 幕開き三番里
  2. 女殺油地獄
  3. 日高川入相花王
  4. ひらかな盛衰記
  5. 本朝廿四孝
  6. 心中天の網島
  7. 妹背山婦女庭訓
  8. 仮名手本忠臣蔵

文楽って人形浄瑠璃、近松門左衛門の世界。大阪と東京に国立劇場があることは知ってるけれど実際に見たことはない。文楽のことは全く知らないけれど、ちょっと興味があるから、という理由で本書を読んでみて、さすが三浦しをん、面白かった。

義太夫と三味線の掛け合い、登場人物の心情を掘り下げ、理解(解釈)しなければ自分のものにはならず、芸を究めるには長生きしなければならない。銀師匠は「芸の邪魔になるものは切り捨てろ」というけれど、健にも複雑な恋心があって…。

しかし、健はとんでもないところに住んでます。文字通り「芸一筋」。日々の生活のことなど瑣末なことなのかも。銀師匠もいい味出してます。

お勧め度:★★★★★

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