« 思い出のとき 修理します (谷瑞恵) | トップページ | 漫画で読破 神曲 (ダンテ) »

2014年1月25日 (土)

know (野崎まど)

know (ハヤカワ文庫JA) 外出先で調べたいことができたときにスマホは便利。言葉の意味から、さっきレストランで食べた食材のこと、連載小説が現在何巻まで出ているのか、ここから目的地へ行くにはどの電車を乗り継げばいいのか等々、その場ですぐにわかるのがうれしい。

そういう意味で「電子葉」は便利なのかもしれません。『永遠の森 博物館惑星』(管 浩江) も学芸員が直接ネット接続できるという話でした。そうして、即座に何でも知ることができる人間は、すなわち何でも知っている人間ともいえます。全能ではなくても全知の人間。それってもはや神の領域? (ただ、現在のインターネット上の情報の精度はいまひとつ。)

生理的嫌悪感は拭えませんが、情報庁の官僚・御野・連レル(クラス4)が、中学生の時、京都大学の研究者・道終・常イチと出会い、物語は始まります。野崎まどは「究極」好き。さて、今回はどんな究極を語って見せてくれるのでしょう。

わたしにとって、この小説の魅力のひとつは舞台が京都であること。京都大学も進々堂も京都御所も出てきます。『史上最強の内閣』 (室積 光)も京都御所が舞台のひとつ。現在では皇居は東京だから、小説の舞台にも使いやすいのでしょう。

御野・連レルは14歳の少女、道終・知ル(クラス9)と出会い「世界が変わる4日間の始まり」を経験することになります。この話はどうやって終わるんだろう、と思いつつラストにたどり着いて「えっ!?」。魂消ました。たしかに世界は変わったようです。

お勧め度:★★★★☆

« 思い出のとき 修理します (谷瑞恵) | トップページ | 漫画で読破 神曲 (ダンテ) »

SF/ファンタジー」カテゴリの記事