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2014年1月11日 (土)

沈まぬ太陽 4 会長室編・上 (山崎豊子)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫) 大阪の繊維会社の社長を、総理自ら国民航空会長として招聘したとされる人物は、当時のカネボウの伊藤淳二氏。ただ、伊藤氏が本書で描かれているような人物かどうかはわかりません。

招聘されたのが1986年であれば、当時の首相は中曽根康弘。小説ですから、あくまでフィクションではありますが、現実に当てはめて読むとリアリティがあります。

さて、その国見会長の会長室部長として恩地が抜擢され、労働組合の統合を進め、社内の腐敗構造にメスを入れていくのですが、結局「会社はすでに不治の病にかかっており、どんな名医が執刀したところで死は免れない」といったところだったようです。

人間の欲望は際限なく、寄ってたかって航空会社を食い物にした挙句、大勢の犠牲者を出したうえに潰してしまったわけです。歴史から何も学ばないのは現在の企業経営者と政治家もご同様ですか。考えれば考えるほど虚しくなってきます。

お勧め度:★★★☆☆

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