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2014年1月 9日 (木)

沈まぬ太陽 3 御巣鷹山編 (山崎豊子)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) 11年の海外左遷を経て、ようやく本社に戻ったものの、そこは「窓際族」。そして、御巣鷹山墜落事故が起き、恩地は救援隊として現地に赴き、遺族係として補償交渉等の窓口を勤めるのですが…。

航空機墜落現場には遺体が散乱し、安置所は大混乱。医師も気分が悪くなって倒れるほどの惨状のなか、家族の「せめて遺体の一部でも」と求める真剣さが胸を打ちます。あまりの惨状に言葉を失いました。しかし、まったく懲りていない連中もいるようで…。大きな会社になると、大事故が起きても非難の矢面に立たない限り他人事で済むのでしょう。

あの事故が起きた翌日、わたしは知人のANAの機長さんのお宅にお邪魔していました。テレビのニュースを見ながら「もし垂直尾翼が破損したら操縦できなくなるんですか」「無理だ」。どんなに優れた乗務員でも、機体が致命的に破損しては為す術はありません。JALはこれからもずっと重い十字架を背負って飛び続けなければなりません。

山崎豊子さんには、東日本大震災後の原発も描いてほしかった。おかしなことばかり起こる「原子力村」を斬ってほしい!

お勧め度:★★★☆☆

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