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2014年1月 5日 (日)

沈まぬ太陽 1 アフリカ編・上 (山崎豊子)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫) 1985年(昭和60年)8月12日、JAL123便が群馬県の御巣鷹山に墜落し、520名が犠牲になった事故をモチーフにした小説。重大事故を引き起こすに至った、日本航空の企業風土を鋭く斬っています。傍目には華やかに見え、新卒学生に人気だったJALも、2010年1月に経営破綻。国としても倒産させるわけにいかないため、2011年3月に会社更生し復活しましたが…。

主人公は国民航空社員・恩地元。いきなりアフリカで猛獣狩りしている場面から始まるので面食らいます。本社予算室勤務時に労働組合の委員長を押し付けられ、会社との交渉を2年続けたら、海外に左遷されたわけです。それはまさに「流刑」に等しく、国を代表する企業の行う人事とは思えません。自己保身に終始する幹部たちの言動は、読んでいて不愉快を通り越して、気分が悪くなります。

文庫版は全5巻。読むなら最後まで読破する覚悟で臨んでください。正義感の強い方にはお勧めしません。JALに乗れなくなります。

お勧め度:★★★☆☆

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