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2013年12月 2日 (月)

ゲート 2 ―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編 (柳井たくみ)

ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈2〉炎龍編 陸上自衛隊@異世界は、ファンタジーにリアルを持ち込んだ不思議な物語。第2弾は「炎龍編」とあるとおり、前巻で倒せなかったドラゴンと決着をつけます。

ドラゴンに襲われた村から「緑の人」(陸上自衛隊員)に助けを求めてやってきたのがタークエルフの女戦士ヤオ。しかし、ヤオの村は帝国の向こう側、エルベ藩王国にある。他国に軍隊を送るのはまずい。しかも、ドラゴンは「空飛ぶ戦車」並に強力なので「74式戦車4両、ファントム2機、コブラ2機、観測ヘリ、155mm自走砲20門…」と、とんでもない武器が必要になってしまうらしい。

ファンタジーに登場するドラゴンは、RPGも含めて、騎士が剣で倒してしまったり、強いんだか強くないのだかよくわからない。しかし、この物語に登場するドラゴンは「装甲」が厚く、20mm弾では歯が立たず、自由自在に飛翔し「ホバリング」も可能で、おまけに炎を吹く。戦車+戦闘ヘリみたいな奴だという説明が、なんだか妙にリアルで気に入りました。F15が2機でドラゴンを探し出して、ちょっかいを出して「性能」を調べる下りでは、最後に大笑いしました。

自衛隊員イタミは、ヤオに頼まれても「ドラゴンは怖いから嫌だ」。しかし、そのドラゴンは、エルフのテュカの父の仇。テュカは父が死んだことを認めたくなくて、精神を病んでいきます。イタミは、仇のドラゴンをテュカに倒させれば、現実と向き合うことができるのではないかと考えるのですが…。

イタミのキャラは、元自衛官の作者自身なのでしょうか。好きなものは好き、嫌なものは嫌、勝てそうになければ逃げる、卑怯でもなんでもやっつければ勝ち、という超現実派。帝国の騎士道なんて知ったこっちゃない。「中世風 Vs. 現代風」の対比が愉快です。

お勧め度:★★★★☆

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