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2013年10月 5日 (土)

史上最強の大臣 (室積 光)

史上最強の大臣: THE CABINET2 『史上最強の内閣』の続編。北朝鮮の核ミサイル問題を見事に収めて京都御所に戻った二条内閣に、大阪府知事が教育改革の相談にやって来たのです。その存在が国民に広く知られた二条内閣を望む声が多く、おもしろくないのは現政権。忍者が暗躍する情報戦の様相を呈してきます。

大阪府に派遣された新門(元)大臣は、まず教師探しを始めます。作文であれば「事実を書くこと」を徹底指導。子供たちの家庭の実態が見えてきます。しかし、マスコミは「子供たちを兵隊にしようとしている」「軍国主義の復活を狙っている」と批判します。そうして、前作同様、ああだの、こうだのが続くわけですが、思わず膝を打ったセリフがあります。

「価値観が硬直したままだと、人生において効率よく金銭を得て、楽しようする輩が出てくる。たまにひっくり返すことが重要なんだ。(中略)人間にとって必要な知識、技術はたくさんある。だが、これで十分というものはない。『これで十分』ということはいつまでたってもない。価値観をひっくり返すのが、戦争や災害であれば不幸なことだけれども、意図的にひっくり返す、改革するのであればいいだろう?」

前作を含めて、ストーリーはあまり印象に残らないのですが、キラッと光る言葉が隠されています。あなたにとっての箴言を見つけてください。

お勧め度:★★★☆☆

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