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2013年10月17日 (木)

二人の眠り姫 〜 暁の天使たち 4 (茅田 砂胡)

二人の眠り姫 暁の天使たち4 (C★NOVELS) 前巻『海賊王の帰還』でも、「海賊」が帰還したのは最後の最後。作者によると、1冊に収まる分量を超えた長文になってしまいがちだとか。たしかに説明が長い。

タイトル『二人の眠り姫』を見て「二人?」。ひとりは表紙絵どおりジャスミンでしょう。それはわかるのですが、もうひとりの「姫」とは? あまり気にせず読み進めて最後にわかったものの、同列に「二人」と語るのは無理があるような…。

無理があるといえば、連邦情報局本部<ダイダロス・ワン>に乗り込んだケリーがリィとシェラを乗せて脱出する際「緊急事態だから自動操縦を切れ」という命令を「感応頭脳」(人工知能)が承諾する理屈。

つまり「本体が最高機密なら、搭載されている感応頭脳も、一般に使われているものとは大きく性格を異にしていた。特に、任務のためには時として安全を犠牲にすることもやむを得ないと刷り込まれていた。しかも、常に単独で任務にあたり性質が災いして、自分を追跡して攻撃しているのが自分の同胞であることも認識していなかった。」って、最後の部分は変です。絶対におかしい。相討ちを回避するのは戦闘の基本でしょう。それに目覚めたジャスミンがケリーを怒るのは筋違いでは? ツッコミはじめるとキリがありません。

ジャスミンにケリー、ルゥにリィにシェラ、それにダイアナ。主要メンバーは掟破りの無茶をする連中ばかり。元々、別の物語だった登場人物を一カ所に集めてしまったものだから、人口過多で収拾がついてません。

しかし、常識にとらわれた「目立たない一般人」よりは、常識破りな連中のほうが愉快ではあります。理屈も理論も投げ捨てて、とことんやってください。

お勧め度:★★★☆☆

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