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2013年10月31日 (木)

嘆きのサイレン 〜 クラッシュ・ブレイズ 1 (茅田 砂胡)

クラッシュ・プレイズ 嘆きのサイレン (C・NOVELSファンタジア) あとがきによると「クラッシュ・ブレイズ」は Crash Blaze、ぶつかり合う炎といった意味でしょうか。なにがぶつかり合うのかって?

一応「新シリーズ」と謳っていますが、登場人物は『デルフィニア戦記』と『スカーレット・ウィザード』から来ています。『デルフィニア戦記』を読んでいたときは、リィが生まれ育った世界は「スターウォーズ」のエイリアンたちが跋扈するようなところなのだろうと想像していたのですが、まるで地球の未来のようで、至って人間らしく?暮らしているので拍子抜けしました。

ということで、世界観がちぐはぐなのを、無理矢理『暁の天使たち』で全員集合させた状態が続いています。だから、まったく新作だという気がしません。

タイトルの「サイレン」はギリシャ語の「セイレーン」の英語読み。船乗りを惑わす海の魔物。調査に乗り出したケリーとジャスミンがピンチに陥ってルゥに助けを求めて大騒ぎ、といういつものパターン。それで一冊書いてしまうのですからスゴい。

ただ、ひとつ気になったのが、自律航行型駆逐艦が「逃げ出した」という下り。ロボットや機械を作る場合、暴走したときのため、緊急停止回路を組み込むはず。ましてや「武器」なのですから、なにがどうなっても、いつでも人間の意思で止めることができなければ危険です。

ケリーは、ダイアナを止める奥の手を持っているのでしょうか。

お勧め度:★★★☆☆

「彷徨える艦隊」シリーズ第1巻「旗艦ドーントレス」を読んでいたら、戦闘で犠牲者を出さないために自動戦艦の開発をしようとする軍部に対して、議会は現時点でそこまで人工知能を信用できないという理由で却下している、という話が出てきました。そうなのです。敵のウイルスやハッキング攻撃であっさり寝返ったり、暴走したりされては危険だと思います。

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