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2013年9月

2013年9月30日 (月)

スカーレット・ウィザード 外伝 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード外伝―天使が降りた夜 (C・NOVELSファンタジア) 唐突に終わった『スカーレット・ウィザード』第5巻を補完する一冊。いわば、これが最終巻。

ケリーに黙って逝こうとしたジャスミンの、その死の直前と、その後のケリーと息子ダニエルのお話。クーア財閥の次期総裁という運命に逆らうダニエル。ケリーは「気に入らないなら文句言ってないで自力で運命を切り拓け」と突き放します。親には子供の実力(本気度)が見えちゃうんです。でも、本人が努力する限りは応援します。あきらめたらおしまいですから。

ダニエルの船に『デルフィニア戦記』の終わりに登場したルゥが乗っていることが発覚。なんでもありの宇宙人を登場させたら収拾がつかなくなるのではないかと心配。『スカーレット・ウィザード』はこれで終わったとはいえ、例の3人組のことを匂わせたのはなにかの布石ではないかと勘ぐってしまいます。

つぎは『暁の天使たち』シリーズに進みます。

お勧め度:★★★☆☆

2013年9月28日 (土)

スカーレット・ウィザード 5 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈5〉 (C・NOVELSファンタジア) 辺境宇宙で罠にかけられ、死んだことにされたジャスミンとケリー。敵はふたりの息子ダニエルを攫い、攻撃型衛星ガーディアンを発表。ジャスミンは子どもを取り戻すため、有名女優ジンジャーの協力を得てひと芝居打つのですが…。

ガーディアンは直径3kmの「黒玉」と聞いて、スターウォーズの「デススター」を想像した人は多いことでしょう。しかし、直径120kmのデススターに比べればかわいいもの、のはずなのですが、ジャスミンたちは設計図をまえに途方に暮れます。「これは手強い…」(そうなの?)

これが最終巻だからか、駆け足でジャスミンに運命の時が訪れ、物語は突然幕を下ろします。なんか夜逃げされたみたいな喪失感。

『デルフィニア戦記』は小説だと思えたけれど『スカーレット・ウィザード』は漫画です。笑えました。

お勧め度:★★☆☆☆

2013年9月26日 (木)

スカーレット・ウィザード 4 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈4〉 (C・NOVELSファンタジア) ケリーを拉致したギリアス海賊団に反撃開始! 「やられたら倍返し」は池井戸潤の小説ですが、こちらは十倍くらいになって返ってきそう。ギリアスたちは無事では済まないでしょう。(お気の毒)

ケリーの相棒ダイアナが実はとんでもない速度を出せたり、ジャスミンの愛機クインビーがこれまたとんでもない武器を装備していたり、その都度、その場にいるメンバーは顎が外れたり、卒倒したり、なかなか愉快なリアクションを見せてくれるのですが、読者としては、それがどれくらい速いのか、それがどれくらいとんでもないのかが、なにせ空想世界のお話なので実感が湧きません。ですから、そんなに驚かれても共感できずおいてけぼり。

作者いわく、ジャスミンとケリーを「怪獣2匹」と呼ぶのはピッタリだと思いますが、現実離れもほどほどにしないと、長い説明を読まされた挙句、共感できないという悪循環に陥ります。SF的な仕掛けに頼らず、ダイアナがいるのですから「人間」について掘り下げたほうが面白いのではないでしょうか。(などと僭越なことを…)

お勧め度:★★☆☆☆

2013年9月24日 (火)

[iPad mini] アドベンチャーゲーム RUNAWAY: A Twist of Fate Part 1 第3章

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今回は、主人が死んだ山荘が舞台。自殺なのか他殺なのか。推理小説風の展開が期待できそう。

第3章 タイムリーな自殺

再びジーナ視点です。ブライアンが殺人罪で訴えられる原因となった事件について語られるようです。

黄色のMINIコンバーチブルに乗ったジーナとガボが山荘にやってきます。ここはチャプマンが自殺したとされる事件現場。ガボはすぐにクルマで出かけてしまい、ジーナはベネット医師と証拠探し。つまり、ベネット医師はブライアンは無実であり、なおかつチャプマンは自殺ではないと考えているのです。つまり、チャプマンは殺されたのだけど、犯人はブライアンではない、と。

ジーナは1階、ベネットが2階を探し、ベネットと話したいときはソファに座ればいい。外には小屋があって「中を見たいから鍵を貸してほしい」と言ったら、2階から鍵を投げて寄越したのはよいのですがキッチンのキャビネットの下に入ってしまって…。

偶然見つけた古い封筒のことをベネットに話したら、それを持って慌てて保安官のところへ出かけていきました。なにかわかったのかな?

その後、画面右下の赤いマーク(保安官マーク?)をタップすると、保安官事務所に切り替わります。ベネットは保安官に信用してもらえなくて苦労しています。事態を打開するには、ジーナがベネットに情報提供するといいかも。途中、保安官事務所の場面から戻れなくなって(どこをタップしても無反応)慌てました。

ガボが戻って来たと思ったら、武器の保管ケースから銃と手榴弾を取って(橋に爆弾を仕掛けるといって)外へ飛び出していきました。たしかに殺し屋に狙われているわけですが、それにしても騒々しい男です。

チャプマンの死因とその犯人は?

事件の真相がすこしずつ見えてきます。というところでPart 1が終わって、第4章以後は Part 2 に続きます。

お勧め度:★★★★★


2013年9月22日 (日)

[iPad mini] アドベンチャーゲーム RUNAWAY: A Twist of Fate Part 1 第2章

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第2章 逃亡劇

ジーナは、ブライアンを埋葬したはずだったのに、墓から出て来たのは別人。真犯人に追われていることがわかっていたので、ジーナたちは見張りをまいて逃亡します。

一体どうしてこんなことになったのか。すこし時を遡って…第2章の主人公は、精神病院のブライアンです。目的は病院からの脱出。

304号室がブライアンとパントマイム芸人マルセロの部屋。その隣が(墓から出て来た)ガボの部屋。一人部屋でずいぶん贅沢しています。脱出するには「カジノからエアダクトを通って…」と教えてくれます。病院になぜカジノ? 秘密の娯楽室ということでしょうか。

TVルーム(娯楽室)には、怖い看護士さんの詰め所があり、卓球台のそばには老人がふたり。卓球台の真ん中に座っているのは、ひょっとしてクルマに乗っているつもり? もうひとりのおじいさんは「アトランタ」と書いたボードを掲げています。ヒッチハイクするつもりでしょうか。

病院内のあちこちに空調の吹出口と天井点検口(エアダクト入口)があります。「ここをなんとかしろ」と言わんばかり。廊下にはアーニーがいるのですが、彼は第1章でルアンをバイクに乗せてましたよね。彼も脱出したということでしょうか。

ルームメイトのマルセロがパントマイムで渡してくれた花が(モノクロ線画で)持ち物に加わるのです。同様に、3フィート四方の「想像の箱」も。この箱の使い方がわからずに苦労しました。しかし、よく考えてみれば、こんな想像が通じるのは1人しかいません。

本章で出て来るアイテムは、青いマーカー、クリップ、ホワイトボード、ナイフ、ミントキャンディなど。それほど多くはありませんが、どこでどう使うかは、かなり想像力を駆使しなければなりません。一生、精神病院から出られないかと思った。(苦笑)

このアイテムはここで使うんだ!と閃くこともあるけれど、多くは試行錯誤の繰り返し。ただ、同じことをしても無駄な場合はアクションを起こしません。賢いんです。

このゲームの謎解きは複雑なものもありますが、必ずしも最後まで解き明かさなくても、きっかけを作ればあとはムービーで自動進行になっていたります。前章では、ジーナは(ブライアンを救おうと)一生懸命だったのに対して、本章のブライアンは茶目っ気たっぷり。自分の立場がわかっているのかと心配になります。

通気口を抜けた先には…!!(つづく)

お勧め度:★★★★★


2013年9月20日 (金)

[iPad mini] アドベンチャーゲーム RUNAWAY: A Twist of Fate Part 1 第1章

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ブライアンは殺人罪で起訴され、裁判で「何も覚えていない」と証言したら病院で精神鑑定されることに。ところが彼は自殺してしまい、埋葬されることになった墓地から物語は始まります。(画面2)

第1章 ブライアン・バスコ死す

埋葬直後、ジーナの携帯電話が鳴ります。ブライアンからです。「こっそりこの墓から出してくれ。気をつけろ。殺人犯が待ち構えてる。バッテリーが切れる。急いで。バナナ!」。バナナがどうしたのか、わけのわからないジーナですが、どうやらブライアンはわざと死んだふりをして埋葬されたようです。早く助けたいのですが、人目があるので掘り起こすわけにいきません。一体どうすれば…?

アニメ映画のようなアドベンチャーゲーム。RUNAWAYということは逃げないといけないのでしょうか。絵もきれいだし、字幕フォントも読みやすい。画面左下の虫眼鏡アイコンをタップすると、アクセスできるところに白丸が表示されます(画面4)。そして、アイテムをタップすると「見る」「取る」「開ける」「話す」等のアクションの選択肢が表示される仕組み(画面5)。また、行き詰まったときには「?」アイコンをタップすればユニークなヘルプシステムが起動。全体にゲームシステムはよくできています。

教会で働くアガサに話を聞き、地下に下りると廊下の突き当たりがブライアンの墓のあたり? この壁を破ることができれば助けられるかも、ということまではわかるものの、ここからが大変。墓場の向こうの、赤い木のそばの棺屋で、棺の作り方がよくわからないというルアンに会い、スウェーデン語の説明書を借ります。

本章のポイントはふたつ。1.どうやって地下通路突き当たりの壁を破るか。2.スウェーデン語の説明書をどうやって翻訳するか。

謎解きのためには手掛かりを見落とさないこと。暗い画面が多いのでアイテムを見逃さないこと。そのために虫眼鏡アイコンを有効に利用しましょう。アイテムの在処がわかるマークがずっと表示されているより、ふわっと現れてじきに消えてしまうほうが(まず自分で探す楽しみがスポイルされず)スマートでいい。また、画面上部の持ち物(Inventory)はふたつの物を組み合わせる(重ねる)ことができます。

画面6が本章のエリア全景。右上がスタート地点で、左上の赤い木の下の通路に下りることができます。この墓地の入口は右上だけでなく、左端にもあります。この画面のように、持ち物や虫眼鏡アイコンが表示されない場合があります。どうしてもアイテムを使いたい場面で持ち物が表示されずに苦労したことがあります。(バグあり、注意!)

アガサは幽霊の存在を信じていて、教会の屋上から地下に向かって、青いロープ状の「幽霊センサー」を垂らしています。これは温度センサーで、温度が急激に下がると、それは幽霊の出現を示すもので、裏庭の機械からアラームが鳴る仕組みになっています。アガサいわく、スウェーデン語の翻訳はスウェーデン人の幽霊に訊けば教えてくれるとか。だったらスウェーデン人の墓の場所を見つければいい、のか!?(画面7)

地下通路の壁には鉄の輪がついているので、ロープをつないで強く引けば壁のブロックを抜けるはず。ただ、地下に霊柩車をもってくるわけにいかないし、どうやって、なにを使って引けばいいのか…。

いかにもアドベンチャーゲームらしい謎。いいですねぇ。

ジーナはタップした場所へ移動しますが、ダブルタップすれば瞬間移動しますし、アイテムをダブルタップすると自動的に「見る」ことになります。

第1章だけで休日が丸一日潰れましたが、こうして体験談としてまとめることも含めて楽しんでいます。『逃亡〜運命の悪戯』とでも訳すのでしょうか。Part 1と2に分かれています。本作はわたしにとって『神秘の島』以来のヒットです。

お勧め度:★★★★★


2013年9月18日 (水)

スカーレット・ウィザード 3 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈3〉 (C・NOVELSファンタジア) ジャスミンは出産を控えて「大人しくする」ことになり、その間、自由を満喫するケリーに不自然な「事故」が続発。おまけに、重役たちはケリーを丸め込もうと必死。そんな折、ケリーが持つ「門」の秘密を狙って海賊が襲ってきて、ケリーが人質に。ケリーの反応が消えた途端、ダイアナ(宇宙船)は緊急発進。とんでもない速度で飛び去っていったのでした。

そういえばダイアナも女性ですね。ジャスミンとダイアナはタフさにおいて、ある意味ケリーを上回っています。今回「十一番目のダイアナ」という短編で、ダイアナの「オリジナル」のことがすこし明かされます。

全5巻の折り返し地点。ジャスミンとケリーは、クーア財団に潜む反逆者をあぶり出し平和的発展に導いていけるのでしょうか。

お勧め度:★★★☆☆

2013年9月16日 (月)

スカーレット・ウィザード 2 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈2〉 (C・NOVELSファンタジア) クーア財閥にはジャスミンに消えてほしいと真剣に願っている奴がいるらしく、当然のことながらケリーも騒動に巻き込まれます。

そこへ300人以上の社員を載せた宇宙探査船が消息を断ち、ジャスミンが小型戦闘機で単身、捜索に向かうと言い出したのですが、執事が「それだけはおやめください」。理由はジャスミンは妊婦だから!?

自分の子だと言われても納得できないケリーと、最大8Gもかかる小型艇に乗ったら流産してしまうだけでなく母体も危険だと主張する医師。大騒ぎになるのですが、言い出したら聞かないジャスミン。しかし、今度は飛び出していったジャスミンの船が「減速できない」トラブル発生! 宇宙では永久に飛び続けることになってしまう…。

ああでもない、こうでもないという大騒ぎが長いわりに、ストーリーは淡々と進みます。この調子なら赤ん坊もちゃんと産まれてくるのでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

2013年9月14日 (土)

スカーレット・ウィザード 1 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア) 『デルフィニア戦記』に続いて読んでみると、国王ウォルと戦女神リィの代わりに、海賊ケリーと財閥当主ジャスミンが、中世ではなく宇宙を舞台に大暴れする物語。リィは人ならぬ者として強かったけれど、ジャスミンは人間ながら筋骨隆々の元軍人。そのジャスミンが宇宙海賊のケリーに「わたしと結婚してくれ」と婚姻届を渡すところから始まります。

呆気にとられるケリーですが、ここで断ったら物語が始まりません。おかしな夫婦は結婚披露記者会見を開き、ケリーのクーア財閥副総裁就任を発表したのです。財閥の役員7名で株式の49%、ジャスミンが49%、ケリーが2%となり、ジャスミンが会社を動かす実権を手に入れたという筋書き。お偉方たちは面白くないわけです。

面白いのは『デルフィニア戦記』同様、主人公ふたりのとぼけた会話。特に、文字通り「男まさり」のヒロインは傑出ぶりは筆舌に尽くしがたい。この作者の作品では、陰謀とか政争みたいな部分よりも「笑えるところ」が好きです。SF的な部分の「説明」は退屈なので読み飛ばします。

あとがきによると、作者のイメージしたタイトルは「海賊と女王」。「ハーレクイン・ロマンス」を書いてみたかったとか。これがロマンスとは…ちょっと無理があります。そこを無理矢理押し通してしまうところに面白みが生まれるのでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

2013年9月12日 (木)

史上最強の内閣 (室積 光)

史上最強の内閣 (小学館文庫) 「影の内閣」というのは野党が組むものだと思っていたけれど、じつは永田町に対して京都御所に控えていたとは!

北朝鮮が日本に対して強硬姿勢を強め、あまつさえ核ミサイルを発射しようとしている状況で、現「二軍」内閣が、京都の「一軍」内閣にその座を明け渡すことにしたのです。「選挙で選ばれていないのに」という常識論はおいといて、エンターテイメントですから楽しみましょう。

京都の公家出身の二条総理は、明治維新の生き残りのような大臣たちを引き連れ上京。アメリカを始め、ロシア、中国、韓国を牽制しながら北朝鮮対策を打ち出していきます。こんなふうに北朝鮮を手玉に取ることができたら愉快でしょうね。ストレス解消になります。

既存政党、政治家や各国の指導者たちが現実とダブり「なるほど」と頷くことしきり。毛色はまったく異なるものの、既存政治をひっくり返すという志は『大日本サムライガール』に通じるものがあります。

ミサイル問題と拉致問題にどう決着をつけるのか。興味津々で一気に読んだのですが、やや肩透かし。続編『史上最強の大臣』はどうでしょうか。

お勧め度:★★★☆☆

2013年9月10日 (火)

[iPad mini] 挫折したアドベンチャーゲームたち

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欲しいゲーム(アプリ)は、AppZapp HD Proで「Priceアラート」を設定し、価格が下がったときに購入しています。そうすれば 85円で入手できたりして、缶コーヒーより安いと思えば気軽に試すことができます。面白くて、しっかり楽しませてもらったゲームアプリについて(御礼の意味も込めて)このブログでご紹介しているわけですが、その陰で挫折してしまったゲームアプリもあるのです。
  1. The Last Express
    以前ご紹介した、オリエント急行での殺人事件もの。古い作品の焼き直しのためか「いまさら」感がつよく挫折。
  2. Lili(画面1-2)
    女子大生リリィが卒業論文を書くためにやって来た不思議な島で花を集めるアクションアドベンチャー、らしいのですが、リリィを移動させづらいのと「リアル」な「ファンタジー」というちぐはぐな設定にやる気が削がれ挫折。リリィは眼鏡をかけないほうがかわいいと思う。
  3. Tale of Monkey Island 1 HD(画面3-4)
    3D アニメのような画面に惹かれたのですが、これもキャラの移動がむずかしい。行きたい方向になかなか行けなかったり、うまく動かないからそちらには行けないと思い込んで行き詰まったり。操作性の悪さはゲームにとって致命的。シリーズものなので(長く楽しめると)期待したのですが挫折。
  4. HECTOR Ep.1 HD(画面5-6)
    アメコミ風 警察ものアドベンチャー。凶悪犯が武器をもって立てこもり「ヘクターを呼べ!」。本人は警察署の一室(独房?)で目覚めたばかり。これが目を背けたくなるほど汚い部屋。汚物と格闘しながら、なんとか脱出すると今度はズボンの調達。そう、この人、ズボンを履いてないんです。それじゃ事件現場に行けない。連行されてきていた男に話しかけ、ああだのこうだのと理屈を捏ねてズボンを取り上げ、警察署の外へ。わたしの神経ではついていけず挫折。
  5. Amerzone : The Explorer's Legacy(画面7-8)
    "Jules Verne's Return to Mysterious Island" と同じメーカーなので面白いだろうと思って購入。しかし、字幕は出ないし、移動する(方向を変える)にはiPadを振り回さないといけません。つまり、右方向を見たければ iPadごと右に向け、上を見るには上に向けるのです。寝転がってプレイしてた私は床のうえでジタバタ暴れる羽目に。実際、これをプレイするには回転椅子が必要。でも目が回る。これは操作性が悪いどころではなく、悪質な冗談としか思えません。こんな状態でリリースした神経を疑います。案の定、アップデートで Optionsメニューに Compass Look というチェック項目ができました。そのチェックを外せばスワイプで方向を変えることができますが、もう疲れました。
    ちなみにストーリーは、地球上のどこかにある秘境Amerzoneから、ある探検家が持ち帰った白い鳥の卵を戻して欲しいと頼まれます。元探検家のおじいさんの顔が怖い。
  6. Secret of The Lost Cavern HD(画面9-10)
  7. 石器時代、ある若者が狩りに出てライオンに出くわしたので洞窟に逃げ込みます。入口を岩で塞いでライオンが入って来れないようにしたものの、このままでは出ることもできません。洞窟内は暗いのでたき火をしたところ壁画を発見。これは…!?
    "Jules Verne's Return to Mysterious Island 2" と同じメーカーなのか、絵の具を用意するところが似ています。「絵描き猿」の絵の具には苦労させられたので途端に心が萎えました。

挫折したのはアプリが悪いというのではなく、わたしの好みに合わなかっただけです。一旦購入したアプリは、削除しても再度ダウンロード、プレイできますから、また気が向いたら再挑戦するかもしれません。

立て続けに挫折して、しばらくiPadのゲームから離れていたのですが、"RUNAWAY : A Twist of Fate" というアドベンチャーが意外と面白いので、挫折した過去もまとめておこうと思い立った次第。RUNAWAY のレビューは後日お届けします。

2013年9月 9日 (月)

遥かなる星の流れに(下)―デルフィニア戦記 18 (茅田 砂胡)

遥かなる星の流れに 下―デルフィニア戦記〈18〉 (C・NOVELSファンタジア) 17〜18巻は、16巻までの読者に対するご褒美。ひとつの物語の結末をじっくり味わいましょう。

タンガを懲らしめたウォルとリィはバラスト側に取って返して快進撃。リィのリミッターが解除され、さらにとんでもないことに…。

もう、なんでも好きにして…という気分です。リィとルゥは金黒コンビで、そこにシェラが加わると金銀黒トリオ。まさに漫才トリオ。シェラがまだぎこちないけれど、ルゥがボケてリィが突っ込み、シェラが頭を抱えて溜息をつく。

執筆順でいうと、次作が『スカーレット・ウィザード』で、そして『暁の天使たち』シリーズと続くのですが、これが漫才トリオ(天使たち)のお話だからビックリ。アニメでいえばOVA? こうなったらとことん付き合ってみようと思います。

お勧め度:★★★★☆

2013年9月 8日 (日)

遥かなる星の流れに(上)―デルフィニア戦記 17 (茅田 砂胡)

遙かなる星の流れに(上)―デルフィニア戦記〈17〉 (C・NOVELSファンタジア) 人質を盾にリィを拉致、監禁、薬漬けにしたタンガのゾラタス王は、リィを息子ナジェックの妻とすることを宣告。「王は養女を取れないし、王女を王妃にもできない」という「タンガの国内法」を根拠にリィと結婚させようというのですが、それはまさに「無法」。そんなこと言ったら「拉致したもの勝ち」じゃないですか。頭の悪い王様はきらいです。はやく成敗しちゃってください。

リィの相棒ルゥも異世界から乱入し、彼らがいれば無敵の二乗。それでも持てる力の一部しか使っていないようですが、中世ヨーロッパにタイムスリップした米軍が核兵器は使わないように自粛しているようなもの。通常兵器でも敵を木っ端みじんにできます。

ルゥとリィにシェラの3人が闇と太陽と月の神だという疑惑が浮上。そのことは『スカーレット・ウィザード』外伝の最後にも出て来て、すごく嫌な予感がしています。まさか…。

お勧め度:★★★★☆

2013年9月 6日 (金)

珈琲店タレーランの事件簿〜また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (岡崎琢磨)

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 大学2年の次男に「タレーラン持ってる?」「ビブリオ古書堂に似てるから読んでない」。たしかに鎌倉の古書店が、京都の喫茶店に変わって、美人店主と冴えない主人公が経験する、ちょっとした謎解きゴッコ、という点は似ています。
  1. 事件は二度目の来店で
  2. ビタースウィート・ブラック
  3. 乳白色にハートを秘める
  4. 盤上チェイス
  5. past, present, f*****?
  6. Animals in the closed room
  7. また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を

たしかに「ビブリオ古書堂の事件手帖」を期待しないほうがいい。ツッコミどころ満載です。「何や、ナンパされたいうことがわかっていちびってんのけ」「いちびってなんかない!」って、なんか変。大阪育ちの私には意味がわかりません。でも本文では「いちびる=調子に乗る」と解説があある。つまり「ナンパされたとわかって調子に乗ってるのか」「調子に乗ってなんかない!」。「いちびる」とは、大阪では「調子に乗る」というか「ぶざける」、時には他人を「からかう」といった意味を含みます。「いちびり」は辞書では「お調子者」になるのでしょうが「悪ふざけが過ぎる奴」という、行き過ぎたお調子者を指します。だから、自分だけで調子に乗るのは「いちびる」とは言わないはず、なのですが、本当のところはわかりません。作者は福岡県出身で京大法学部卒業だから、京都で生活していたわけですが、わたしには違和感があります。

そもそも第1章の冒頭で「交際中の恋人と、逢瀬の約束を交わしたのは前日の夜のこと」。のっけから「逢瀬」なんて文芸作品みたいな言葉が出てきて嫌な予感がしたのです。「あえて釈明をしなかったのは、出会いの高揚が効用に変じた結果かもしれない」。言葉遊びが好きなのか、珈琲豆を食べた猿の糞から未消化の豆を取り出した猿珈琲を「飲んでみたい」というバリスタ美星に対して「そんな彼女には、糞度胸という言葉を贈りたい」。こういう文章を書く人を「いちびり」といいます。

ただ、ふたつ良い点があります。ひとつは京都が舞台であること、もうひとつは珈琲に関するウンチクが豊富なこと。願わくば、美星の淹れる珈琲の味をもっとくわしく伝えてほしい。大学4年の長男が20歳を過ぎてようやく珈琲が飲めるようになったので、京都でおいしい珈琲を探しているところなのです。わたしはコクと苦み、香りのある珈琲が好き。自分で豆を買って来て淹れるのも好きだけど、雰囲気のある喫茶店で飲む一杯はまた違います。

今度、京都へ行ったら「盤上チェイス」を読みながら、二条富小路あたりを散策してみようと思います。

お勧め度:★★★☆☆


2013年9月 5日 (木)

伝説の終焉―デルフィニア戦記 16 (茅田 砂胡)

伝説の終焉―デルフィニア戦記〈16〉 (C・NOVELSファンタジア) シェラがファロット一族と決着をつけるときが来ました。「生きて戻れよ」とシェラを見送ったリィは、タンガに布陣するドラ将軍の元へ。しかし、そこでレティシアの巧妙な罠にかかり、ティレドン騎士団員千名の命と引き換えに虜囚となったのです。

リィの救出には、ウォル以外にもうひとり、リィの相棒ルウが加わります。予想どおり、タンガのゾラタス王は(リィを人質に)タウの割譲を要求してきます。しかし、ウォルはタウに自治権を認めた以上、割譲などできません。幾重もの板挟み状態のウォルが取った最後の手段とは…!?

最後まで読み終えて「あれ?」。あとがきにもありましたが、てっきりこの16巻が完結編だと思ってました。つぎが最後なのね。お楽しみが残ってたのはうれしい。

「デルフィニア戦記」はあと2巻ですが、SF「スカーレット・ウィザード」5巻、「暁の天使たち」6巻もあるようなのでそれも楽しみです。

お勧め度:★★★★☆

2013年9月 3日 (火)

大鷲の誓い―デルフィニア戦記外伝 (茅田 砂胡)

大鷲の誓い デルフィニア外伝 (C・NOVELS Fantasia) ナシアスがまだ幼いバルロに出会った当時のお話。ティレドン騎士団の見習いとはいえ、公爵の世継ぎであるバルロは甘やかされ、剣術指南も本気で鍛えてくれる者などいません。ラモナ騎士団の若手代表として団対抗親善試合に出場したナシアスに、手合わせを願い、あっさり負かされたバルロは、ナシアスに剣術を教えてほしいと請います。

口の減らない、女たらしのバルロも昔は可愛かったのね。ナシアスはある意味、昔から変わらない。飄々として掴みどころがないようでいて、周囲に流されることなく頑固な一方、臨機応変、なんでもアリ。こんな奴を敵に回すとすごく面倒。本編で言われていたことがよーくわかりました。

これが外伝1。外伝2は「コーラル城の平穏な日々」。本編を読み終えたら、ぜひ外伝2冊もお勧めします。

お勧め度:★★★★☆

2013年9月 1日 (日)

コーラル城の平穏な日々―デルフィニア戦記外伝 2 (茅田 砂胡)

コーラル城の平穏な日々 デルフィニア戦記外伝2 (C・NOVELS Fantasia) ウォルが愛妾ポーラに一日休暇を与え、彼女はコーラル城下見物にひとりで出かけます。「ひとりで」出かける時点でトラブルの予感。途中、ナシアスの妹アランナと意気投合し、イブンとシャーミアンの仲をなんとかするために魔法街で媚薬を購入しようということになります。うーん、ますます危なっかしい。(面白くなりそう!)

一方、魔法街で最近、若い女性が行方不明になる事件が起きていて、その捜査のためにバルロたち、国王の側近が、ある占いの館を囲んでいたのです。そこへポーラとアランナを尾行してきたリィが出くわして、気づいたらポーラたちが消えていたのです。この時点でオチが見えているのですが、スラップスティックコメディを楽しませていただきました。
  1. ポーラの休日
  2. 王と王妃の新婚事情
  3. シェラの日常

2章はすごく短くて1、3章はおなじくらいの長さ。シェラの「日常」とはいえ、シェラは侍女のふりした男であり、元殺し屋。しかも、ふだん仕えているのが「あの」王妃。日常が一般人の「非日常」であることは明白。トラブルももれなくついてきます。

戦争好きな連中に閉口したら読むといい、お気楽な外伝。わたしは「デルフィニア戦記」の、こういうところが好きです。

お勧め度:★★★★☆




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