« 史上最強の内閣 (室積 光) | トップページ | スカーレット・ウィザード 2 (茅田砂胡) »

2013年9月14日 (土)

スカーレット・ウィザード 1 (茅田砂胡)

スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア) 『デルフィニア戦記』に続いて読んでみると、国王ウォルと戦女神リィの代わりに、海賊ケリーと財閥当主ジャスミンが、中世ではなく宇宙を舞台に大暴れする物語。リィは人ならぬ者として強かったけれど、ジャスミンは人間ながら筋骨隆々の元軍人。そのジャスミンが宇宙海賊のケリーに「わたしと結婚してくれ」と婚姻届を渡すところから始まります。

呆気にとられるケリーですが、ここで断ったら物語が始まりません。おかしな夫婦は結婚披露記者会見を開き、ケリーのクーア財閥副総裁就任を発表したのです。財閥の役員7名で株式の49%、ジャスミンが49%、ケリーが2%となり、ジャスミンが会社を動かす実権を手に入れたという筋書き。お偉方たちは面白くないわけです。

面白いのは『デルフィニア戦記』同様、主人公ふたりのとぼけた会話。特に、文字通り「男まさり」のヒロインは傑出ぶりは筆舌に尽くしがたい。この作者の作品では、陰謀とか政争みたいな部分よりも「笑えるところ」が好きです。SF的な部分の「説明」は退屈なので読み飛ばします。

あとがきによると、作者のイメージしたタイトルは「海賊と女王」。「ハーレクイン・ロマンス」を書いてみたかったとか。これがロマンスとは…ちょっと無理があります。そこを無理矢理押し通してしまうところに面白みが生まれるのでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

« 史上最強の内閣 (室積 光) | トップページ | スカーレット・ウィザード 2 (茅田砂胡) »

SF/ファンタジー」カテゴリの記事