« つめたいよるに (江國香織) | トップページ | 素数ものさし (不便益システム研究所/京都大学サマーデザインスクール 2012) »

2013年8月16日 (金)

すきまのおともだちたち (江國香織)

すきまのおともだちたち (集英社文庫) 主人公は女性新聞記者。ある街で突然迷子になって、たどり着いたのは「小さな女の子」の家。彼女はそこで「お皿」とふたりで暮らしてる。郵便局へ行きたいという主人公のためにクルマを出してくれることになったのだけれど小さな女の子は運転できない。お皿が運転してくれるというのです。

所々にやさしい挿絵がある、絵本のような小説です。主人公は突然「すきま」に落ちて、突然戻ってしまう。元の世界ではまったく時間が過ぎていない。主人公は結婚し、出産し、数年に一度「すきま」に落ちるけれど「小さな女の子」は小さな女の子のまま変わらない。逆に、年を取っていく主人公を不思議そうに眺めてる。

そう、学生時代に読んだ本を大人になってから読んでみる。ちょうどそんな感じでしょう。いつ読んでも、登場人物たちは変わらずそこにいる。なんだかほっとしますよね。

お勧め度:★★★☆☆

« つめたいよるに (江國香織) | トップページ | 素数ものさし (不便益システム研究所/京都大学サマーデザインスクール 2012) »

現代小説」カテゴリの記事