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2013年8月27日 (火)

ロスジェネの逆襲 (池井戸潤)

ロスジェネの逆襲 半沢直樹シリーズ第3弾、らしいのですが『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』は未読です。それでも全く問題ありません。『下町ロケット』の次に書かれたということで手に取って読んでみて「ドラマの半沢直樹だ」と気づいた次第。前2作に手を出さなかったのは、銀行が舞台だったから。銀行の裏側の「仁義なき戦い」は見るに耐えません。

でも、それが銀行でなくても、世代がバブルだろうがロスジェネだろうが、関係ない。そんなことに拘っていても始まらない。あくまで顧客のために働き、ひいては社会の役に立つ。それが正しい働き方であり、自分(保身)のためだけに働く奴らがいるから組織が腐っていくのだ、というのが本書の、半沢直樹の総論。

東京中央銀行から子会社の東京セントラル証券に出向した半沢直樹(営業企画部長)は、新興IT企業・電脳雑技集団が同業の東京スパイラルを買収するためのアドバイザーの依頼を受けます。しかし、提案内容の検討に手間取っているうちに、アドバイザー契約を親会社(銀行)に持っていかれてしまいます。まさに「仁義なき戦い」です。

最後は、半沢が東京スパイラルのアドバイザーとして買収防衛に回ることに。こいつは最高に面白い! ただ、いくらなんでも子会社が親会社の面目を潰してしまうのはマズイのでは、と思っていたら…。

会社員(銀行員)のみなさん、これを読んで溜飲を下げましょう!

お勧め度:★★★★★

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