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2013年7月31日 (水)

親鸞・下 (五木寛之)

親鸞(下) (講談社文庫) 六角堂で出会った女性・紫野に惹かれつつも、病を癒すために故郷・越後へ帰ってしまい、その代わりに腹違いの妹・鹿野がやってきて、またややこしいことに…親鸞には女難の相があるようです。

さて、六角堂で95日目に「行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽」と聖徳太子の声が聞こえ、紫野には「吉水へおいでなさいませ」と言われたことを法然に話すと、なんと100日欠かさず説法を聞きに来ていたことをちゃんと覚えていて、吉水に受け入れてくれたのです。これが生涯の師との出会いです。

その後、罪人でも下人でも「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えるだけで、すべての罪は許され、極楽浄土に往生できるとする、わかりやすい教えが広く受け入れられるようになり、それがために南都北嶺(興福寺と延暦寺)の弾圧を受けることになっていくのです。

最終的に、範宴は法然から「選択本願念仏集」の書写を許され、善信という名をもらい、吉水を離れ、念仏僧として下野したのでした。法然門下の急進派が起こした騒動が元で後鳥羽上皇の逆鱗に触れ、法然は土佐へ、善信は越後へ流罪と決まったのでした。もちろん善信は妻・恵信といっしょです。

上巻は面白く読ませてもらいましたが、下巻はちょっと重い。第二部「激動編」に読み進むにはパワーが必要になりそうなので、しばらく充電してからにします。(久しぶりの「みをつくし料理帖」8巻が待ってます!)

お勧め度:★★★☆☆

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