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2013年6月 9日 (日)

白亜宮の陰影 デルフィニア戦記 3 (茅田砂胡)

自国を追われたウォルがコーラルに戻ろうと思ったのは、父であるフェルナン伯爵が北の塔に捕えられたと聞いたため。途中、美少女戦士リィと出会い、ウォルを王と慕う者たちが合流し国王軍を形成し、政府軍を退けながら進軍を続けていました。

そして、物語序盤の山場となる、フェルナン伯爵の救出劇です。さすがにリィが単身乗り込んでも、北の塔に入ることは困難ですし、伯爵も納得しないでしょう。そこで選ばれた救出隊メンバーとは…。

いやいや、よく考えてあります。面白くて一気読みしてしまいました。ただひとつ引っかかったのが(本文ではなく)コーラルの地形図です。コーラル城はトレニア湾に迫るバキラ山脈を背に建てられた堅固な城。なのですが、川がない。あのイラストが正確だとすると、山に降った雨はコーラル城の一の郭に流れ込むのではないでしょうか。「グイン・サーガ」でも地図はあとから出来てきて、人の手になる地図はどこか不自然。小説に描かれていないことは省かれてしまいます。

それにしても、国王を追放した張本人ペールゼン侯爵はずる賢い。王が私生児だといって追い出したうえに今度は、そもそも王の資格はないと言い出す始末。王座に未練がないウォルにとっては有り難い話なのですが「それじゃ俺は自由戦士に戻るわ」というわけにはいきません。

さて、この戦いの行方はいかに? 次巻が待ち遠しい!(すでに完結したシリーズは待たずに次巻が読めるからうれしい。)

お勧め度:★★★★☆

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