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2013年6月 1日 (土)

村上春樹の『1Q84』を読み解く (村上春樹研究会)

なんだかゲームのプレイ後に攻略本を読むような気分です。でも、Book3まで読んだものの消化不良なもので、他の人はどう感じたのか知りたくて解説書を手に取った次第。

本書の総論は「村上春樹は総合遊戯施設である」というもの。それだけではなんのことやらわからない。文学だと意識せずともエンターテイメント小説だと思えばいい、という意味なら同感。小説は作者の意図を超えた読み方をされることもあるでしょう。それでいい。「遊戯施設」なのですから、楽しみ方は各人の自由。

どこから読んでもいい、というので、パラパラ繰っていて目が留まったのが「『1Q84』はオーウェルの『1984年』と、どう関わっているのか!?」。本書はBook3発行前に書かれたものですが、結局リトルピープルとは何なのか明かされていません。本書では、オーウェルの『1984年』に登場する支配者「ビッグブラザー」に当たる存在ではないかという。「リトルピープル」については「キーワード」としても後述しているのですが、結局憶測の域を出ませんし「理屈ごり押しの読書法」は村上春樹にはそぐわないだろう、と斬って捨てています。

唯一、面白いと思ったのは、本書のラスト。青豆がずっと気にしていた観賞用ゴムの木は受粉など必要としない「無性生殖」で増えるということ。だとすると青豆が産むのは自身のコピーなのかもしれません。Book4が楽しみです。

お勧め度:★★☆☆☆

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