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2013年5月14日 (火)

まさかな (小林めぐみ)

第1作『ねこたま』に続く、いや続いていないのですが2作目です。タイトルどおり、今回は「さかな」、しかも金魚のような巨大魚です。タシル大学理学部 海洋物理学講座リチャード・クレイ(留学生?)が、その卵を拾って孵化させたものの、体長2メートルにもなり、餌代に困って海に返したところを沢田郁生17歳に見られたところからすべては始まります。

タシルって「わちふぃーるど」(猫のダヤンとジタンが出てくるお話)ですか!

今回は、なにやらSFっぽいけれど、社や巫女が出てくる話に「ディック」って違和感がある。『ねこたま』はわかりやすく、面白かったのだけれど『まさかな』はお気楽路線かと思いきや殺人事件が起きて…。

ただ、女性は「白黒の決着をつけるのが好き」というのが印象に残ってます。「古来より、身体を鍛え、悟りを求め続けたのは男だった。女は女であるが故に、それを得る必要がなかった。なぜなら、既にその内に内包しているから。男が求めてやまぬ完全な人間の理想像、それは女性の影絵にすぎないんだ」。中でも「少女」には「わがまま」という特性も付加されるから無敵なんだそうな。思わず納得してしまいました。

余談ですが、取って付けたようなカタカナの名前に「ツッコミ」を考えるのも楽しい。

フィガロっていう大男が出てくるけど、それって18世紀の戯曲じゃなくて、ゼペット爺さんの飼い猫? 郁生と仲の良い野良猫ホーリが冒頭から登場するし、タシルだし、猫だらけ。作者は猫好き? だから金魚(さかな)? そのホーリは、Holy Cat! というスラングとは関係ないですよね。まさかな…。

お勧め度:★★★☆☆

ディックという名前は、アメリカの物理学者リチャード・P・ファインマンから取ったそうです。だから、なんでアメリカ人?

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