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2013年4月18日 (木)

1Q84 Book 1 (村上春樹)

「1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。 そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。 そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。 私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように」

…なんて言われても、何のことやら さっぱりわからなかったのですが「心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく」 という意味不明だった紹介文も、BOOK 1を読み終える頃にはなんとなくわかってきました。「一体なに言ってんだろう」くらいにぼんやりと好奇心をもって読んでみればいいと思います。

じつは、ベストセラーって眉唾ものだという偏見があるので、図書館で借りる際「つまらなかったら持って帰るのも面倒だから即返却だ」と窓際の椅子に座って1章を読んでみたのです。そうしたら返却できなくなりました。

奇数章は、青豆という危ない女性、偶数章が、天吾という予備校の数学講師。まったく関係のないはずのふたりがじつはつながっていたという展開になるのでしょう、たぶん。

しかし、それにしても(語弊があるかもしれませんが)めんどくさい小説です。 作者のオウム真理教に対する興味が盛り込まれ、思考実験に付き合わされている感覚が拭えません。リアリティを持たせるための人物描写が丁寧なのはよいので すが、結果として長過ぎて疲れます。やはり、村上春樹です。

読み通す自信がない方は図書館で借りましょう。本棚に飾っておいても仕方ありません。その際、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』のCDもいっしょに借りることをお勧めします。第1章のタクシーの中でかかっていますから。

リトル・ピープルとは、空気さなぎとは、一体何なのか知りたい。部分的に飛ばしながらも、BOOK 1を最後まで読んだということは面白いのだと思います。

お勧め度:★★★☆☆

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