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2013年2月14日 (木)

古都 (川端康成)

『古都』は1961年から翌年にかけて朝日新聞に連載された小説。50年以上前の話だけど、いまも当時の祭りや風景、お店が残っています。京都が好きなので、川端康成の書いたガイドブックのような気分で読ませてもらいました。

5月の葵祭、7月の祇園祭、10月は時代祭と鞍馬の火祭り、北野おどり、12月の事始めと、文字通り、京都の春夏秋冬が描かれています。

千重子の育った呉服問屋は八坂神社の氏子だというから四条河原町あたりでしょうか。料理屋も登場しますが、すっぽん料理の大市は23,000円、円山公園の佐阿弥(左阿彌)も京懐石が¥12,075 ~ ¥36,000と、気軽に出かけることはできません。

京都の商家の一人娘・千重子は「自分は捨て子」だと悩んでいた祇園祭の夜、自分とそっくりな村娘・苗子と出会い、双子の兄弟がいることを知ったのです。千重子の養父母と幼なじみの真一とその兄・竜助、織職人の秀男らの人間模様を縦糸に、京の風物を横糸に織り上げた小説です。

今回は図書館で借りましたが、これは手元に置いておきたいので買います。

お勧め度:★★★★★

風のファーストアルバムに入っていた「古都」という歌を思い出しました。

「別れた人には京都が似合うとはじめて気づいた木屋町通。古い都への出会いとはいつもこうして始まるものでしょうか。いつかいつかこんなときが来るねと、君は君は遠い空を見つめてつぶやくように言った…」

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