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2013年1月24日 (木)

最後の将軍 (司馬遼太郎)

「若年の頃から周囲の期待を一身に集めながら、就任後わずか二年で自ら幕府を葬ることになった将軍の悲劇」という説明文にあるような認識だったのですが『竜馬がゆく』全8巻を読み終えて、徳川慶喜のことをもうすこし知りたくなったのです。

あくまで結果論ですが、徳川慶喜だったから「最後の将軍」になったのだということがわかったような気がします。英明ではあるけれど野心は持たない。もはや幕藩体制は永くは続かないことがわかっているから将軍になりたくもなかった。徳川幕府の幕引きをするには最適の人物だったというのが皮肉です。

『竜馬がゆく』の中では、大政奉還が成ったところで坂本龍馬の大仕事は8割がた終わったことになっていましたが、ここからがまた大騒動。それは『翔ぶが如く』を読んでみるとよいのでしょう。

大正2年、77歳まで生きていたことは初めて知りました。映画『ラストエンペラー』を思い出しますが、本人は意外と淡々としていたのかもしれません。

歴史から学べ、というけれど、人間は何度でも戦争を繰り返します。つまり理性では抑えられないわけで、これはもう人間のDNAの問題なのかもしれません。

お勧め度:★★★☆☆

『竜馬がゆく』『最後の将軍』はたいへん興味深く読ませてもらいました。しかし、わたしの印象では、司馬遼太郎の作品は娯楽小説ではなく歴史小説なので小難しくて疲れるのです。きっと真面目な人だったのでしょうね。

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