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2013年1月22日 (火)

竜馬がゆく 8 (司馬遼太郎)

昨年、京都の二条城を訪れた際、十五代将軍徳川慶喜が大政奉還を行うと明らかにした大広間を見ました。いまは天守閣が失われた城ですが、歴史の転回点になった場所だと思うと、いまさらながら感慨深いものがあります。
  1. 夕月夜
  2. 陸援隊
  3. 横笛丸
  4. 朱欒(しゅらん=ざぼん)の月
  5. 浦戸
  6. 草雲雀
  7. 近江路
薩摩藩、長州藩、そして中岡慎太郎らは徳川幕府を武力で倒そうと意気込み、坂本龍馬は土佐藩の後藤象二郎と岩倉具視を動かし、無血革命たる大政奉還を画策していました。そして、慶応三年十月十三日、徳川幕府の三百年近い政権が幕を閉じたのです。

そうなると急いで新政府を立ち上げなければなりません。竜馬はその大仕事を土佐ではなく、薩摩に任せます。「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分はたれでも出来る。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない」。

竜馬がつくった新政府役人表を見た西郷は、竜馬の名がないことを不審に思い理由を訊ねると、役人は窮屈できらいだという。
「窮屈な役人にならずに、お前さァは何バしなはる」
「世界の海援隊でもやりましょうかな」
いや、実にかっこいい!

しかし、大政奉還からひと月後、竜馬は暗殺されてしまいます。作者も言っているように、坂本龍馬は日本の舵を切るために天が遣わした男だったのではないかと。使命を終えたから天に還っていったのでしょう、きっと。

お勧め度:★★★★☆

タイトルに惹かれて芥川龍之介の短編『西郷隆盛』を読んでみました。最後に歴史小説というものについて触れているのですが、司馬遼太郎は違う考えを持っていたのでしょう。

司馬遼太郎の作品では『翔ぶが如く』が続編といえるのかもしれません。明治維新後の西郷隆盛を西南戦争まで描いています。『竜馬がゆく』ですこし疲れたので、また元気が出たら読んでみたいと思います。ただ、徳川慶喜については気になるので『最後の将軍』は続けて読んでみようと思います。

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