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2012年12月

2012年12月31日 (月)

2012 BOOKS & GAMES of the YEAR

今年ご紹介した本のうち「お勧め度:★★★★★」の本49冊とゲーム5本を以下に挙げます。これらは大学生の息子たちに勧めたい本でもあります。
こうしてみると、今年はわたしにとって「しゃばけ」「東京バンドワゴン」シリーズと浅田次郎がブレイクした年であり、12月にiPad miniを手に入れたことがトピックでした。
2012/1 ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜 (三上 延)
ビブリア古書堂の事件手帖 2 〜栞子さんと謎めく日常〜 (三上 延)
六の宮の姫君 (北村 薫)
せどり男爵数奇譚 (梶山季之)
舟を編む (三浦しをん)
RDG 5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (荻原 規子)
博士の愛した数式 (小川洋子)
2012/2 君と会えたから (喜多川泰)
トッカン VS 勤労商工会 (高殿 円)
プリズンホテル 1 夏 (浅田次郎)
四十九日のレシピ (伊吹有喜)
2012/3 風が強く吹いている (三浦しをん)
始祖鳥記 (飯島和一)
しゃばけ (畠中恵)
ぬしさまへ (畠中恵)
ねこのばば (畠中恵)
うそうそ (畠中恵)
ちんぷんかん (畠中恵)
ころころろ (畠中恵)
ゆんでめて (畠中恵)
2012/4 夏天の虹〜 みをつくし料理帖 7 (高田郁)
ゼルダの伝説 スカイウォードソード(ゲーム)
氷菓 (米澤穂信)
蒼穹の昴 1 (浅田次郎)
蒼穹の昴 2 (浅田次郎)
2012/5 蒼穹の昴 3 (浅田次郎)
蒼穹の昴 4 (浅田次郎)
中原の虹 1 (浅田次郎)
マンチュリアン・リポート (浅田次郎)
天切り松 闇がたり〜闇の花道 (浅田次郎)
天切り松 闇がたり2〜残侠 (浅田次郎)
2012/6 天切り松 闇がたり3〜初湯千両 (浅田次郎)
天切り松 闇がたり4〜昭和侠盗伝 (浅田次郎)
丸太町ルヴォワール (円居 挽)
烏丸ルヴォワール (円居晩)
真夜中のパン屋さん 〜 午前0時のレシピ (大沼紀子)
2012/7 真夜中のパン屋さん 〜 午前1時の恋泥棒 (大沼紀子)
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (三上延)
おまえさん (下) (宮部みゆき)
ヒア・カムズ・ザ・サン (有川浩)
東京バンドワゴン (小路幸也)
シー・ラブズ・ユー 〜 東京バンドワゴン 2 (小路幸也)
スタンド・バイ・ミー 〜 東京バンドワゴン 3 (小路幸也)
マイ・ブルー・ヘブン 〜 東京バンドワゴン 4 (小路幸也)
2012/9 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル・エコーズオブタイム (Nintendo DS/Wii)
2012/10 左京区七夕通東入ル (瀧羽麻子)
左京区恋月橋渡ル (瀧羽麻子)
しゃべれどもしゃべれども (佐藤多佳子)
黄色い目の魚 (佐藤多佳子)
2012/11 半落ち (横山秀夫)
ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト (Nintendo DS)
2012/12 iPad mini で電子書籍を読もう
[iPad mini] Newton 2012年8月増刊「小惑星探査機の奇跡 はやぶさ」
iPad mini でゲーム「The ROOM」
[iPad mini] 「星座表」で360°プラネタリウム
空飛ぶ広報室 (有川浩)
[iPad mini] レースゲーム Mini Motor Racing HD
さて、来年はどんな本、ゲームと出会えるでしょうか。みなさん、どうぞ良いお年を!

[iPad mini] ソフトバンク Wi-Fi スポットに接続

ipad010.jpg AppleStoreで購入したiPad mini には「SoftBank Wi-Fi スポット(2年間)(無料)」が付いていました。iPadが届いてから5日以後に携帯電話を使って手続きしてIDとパスワードを取得。早速、近所のスターバックスで試してみました。

「設定」>「Wi-Fi」画面を開くと、選択できるネットワークが20以上ずらりと表示されてビックリ。その中から指定されたSSID (Service Set Identifier)に接続、IDとパスワードを入力するとあっけなくインターネット接続できました。なるほど、世の中は着実に進んでるんだ。

写真左は「メッセージ」の画面。京都にいる長男がiPhoneを持っているので、メールよりも単純なメッセージのやりとりに使っています。ソフトキーボードは画面を横にしたほうが大きく表示されるため、縦よりも入力しやすくはなるものの、PCのキーボードのようにブラインドタッチは難しい。ホームポジションに指を置くにも、キートップよりも指のほうが大きいし、キーに触れると入力されてしまうから、勢い「左右2本指打法」になってしまう。miniじゃないiPadならPCのキーボードサイズにより近いのでしょうか。

そこで、ソフトキーボード左下の「マイク」キーを押して音声入力してみると、意外に正確に変換するのです。これでタイプライター(タイピング)の呪縛から解放されるかも。

ただし、音声入力がどんなに進化しても、利用には時と場所を選びます。ひとりのときはいいけれど、人前でぶつぶつ言ってると怪しい。第三の入力方法が求められています。

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2012年12月30日 (日)

[iPad mini] レースゲーム Mini Motor Racing HD

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'Need for Speed'や'Asphalt'シリーズなどのリアル系レーシングゲームはかっこいいけれど、あまり得意じゃない。「他に面白そうなレーシングゲームはないかな」と探していて出会ったのがMini Motor Racing HD。いわばチョロQのドリフト大会です。グラフィックも美しく、動きもスムーズ。ハンドル操作だけで走らせることができて、見た目は可愛いけれど手に汗握るレースを楽しめます。わたしは170円でダウンロードしましたが、無料のLITE版もあるので、まずはそちらでお試しあれ。

まるっこいレースカーたちがタイヤの軌跡を残しつつドリフトしまくります。コーナーでスピンし衝突しニトロで加速して他車を引き離す(あるいは弾き飛ばす)。いずれのコースもショートトラック。サーキット、ダート、山岳、市街地、港湾の昼夜、逆回りなど(パターンはあるものの)変化を楽しめます。カーブだけでなく、アップダウンやジャンプポイントもあって、着地に失敗すると横転することも。

最初は「QUICK RACE」をやってみたのですが、なかなか一位になれず、それよりも「CAREER」モードでOriginal Championship > Begginers Cupを選んだ方が最初は敵車も遅いので走りやすい。賞金を貯めて自車のハンドリング、ニトロ、加速、最高速をアップグレードできます。

お金を払えば、LOCKされて使えないクルマ(250円)やコース(85円)が選択できるようになりますが、お金をかけなくても十分楽しめます。NintendoやSONYなどのゲーム専用機用ソフトは5,000円前後と高価ですが、携帯ゲームはその10分の1以下と敷居が低くなっています。ただし、無料だと思って始めたら有料アイテムがたくさんあって、ゲーム内課金の結果、高くつくこともありますから要注意。子供はもちろん、大人でも英語だと惑わされる可能性があります。悪質なアプリは即削除です。(ちなみに、広告が目障りなアプリも削除します)

大学3年の長男に「ちょっとやってみる?」と貸したら、いきなり上手なので凹んだのですが、わたしはコツコツCAREERを積むことにしました。最高速よりもハンドリングと加速優先でクルマを選び、稼いだ賞金でハンドリングを良くするとすごく扱いやすくなりました。ただ、画面左下のバーチャルステアリングに置いた親指が、緊張するとずれてきて、突然とんでもない方向を向くことあるのが悩みの種。

他車との団子状態からニトロで抜け出すのも快感ですが、独走態勢でスムーズにコーナーをクリアしていくのが気持ちいい! 無駄のないライン取りで、できるだけドリフトしないほうが速く走れるあたり、実車の感覚に近くてうれしい。他車やバリアにぶつかろうがどうしようが、自車のハンドルが正しい方向を向いていれば、自動的にコースに復帰します。慌てないことです。>自分

Game Centerだけでなく、Wi-Fi(2〜4名)やBluetooth(2名)でも対戦ができます。余談ですが、メインメニュー画面で雪が降っているのは、いまが冬だから? 春になったら桜の花びらが舞うのでしょうか。(笑)

お勧め度:★★★★★

Mini Motor Racing HD App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥170

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空飛ぶ広報室 (有川浩)

久々に有川節を楽しませてもらいました。防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室に赴任した元・戦闘機乗りの空井大祐二尉が帝都テレビのディレクター稲葉リカの担当にされる場面では大笑い。自衛隊嫌いの強面娘「稲ぴょん」は、私の中では、アニメ『ココロコネクト』の女子高生・稲葉姫子(通称・稲葉ん)とリンクされてしまいました。

それにしても、広報室の商品はF-15!? すべての装備や機材は、自衛隊を知ってもらうためならば撮影や取材に応じるというわけです。作中ではテレビ局とのコラボがメインですが、この本も立派に航空自衛隊の広報になっていますね。

460ページの長編小説。どうしてこんなに長いんだろうと思ったら、広報室のメンバーをひとりずつ丁寧に描いています。取材を受けてモデルになった隊員は苦笑していることでしょう。今回、有川浩お得意の「ベタ甘」はありませんが、空井と稲葉の関係が期待と不安を漂わせて、いい感じです。

あとがきによると、この本は2011年夏に出る予定だったのですが、3.11でブルーインパルスの母基地である松島基地も大きな被害を受け、3.11に触れずに本を出すことはできないと判断したそうです。それで追記されたのが最後の「あの日の松島」です。なにより、あとがきの最後の言葉が印象に残りました。

「自衛隊をモデルに今までいろんな物語を書いてきましたが、今回ほど平時と有事の彼らの落差を思い知らされたことはありません。ごく普通の楽しい人たちです。私たちと何ら変わりありません。しかし、有事に対する覚悟があるという一点だけが違います。その覚悟に私たちの日常が支えられていることを、ずっと覚えていたいと思います。」

この本は自衛隊という組織とそこで働く人たちのことを知るきっかけになるだけでなく、ビジネス小説というか「お仕事小説」としてもよくできていると思います。

お勧め度:★★★★★

2012年12月29日 (土)

五龍世界 〜 霧廟に臥す龍 (壁井ユカコ)

「ウーロンワールド? 壁井ユカコって…えーと、大工さん?」 鶴舞図書館で気になってパラパラ繰っていると、なんだかアニメが目に浮かぶような軽妙な展開に惹かれ借り出してきました。

その昔、五匹の龍が戦い、重なり倒れてできたのが五龍大陸が舞台。口減らしのために親に捨てられた少女ユギが「高名で慈悲深い同道士様」もとい、やさぐれ道師のもとで見習いとして暮らす日々を描く中国風ファンタジー。ラノベっぽいけれど文庫じゃない。羽住都の表紙絵に330ページの厚さ。

龍人やら西域の異教徒やら式神やら鬼やら魔物やら、怪しい連中が総出演。15歳のユギは(育ちのせいで)女らしさに欠けていることを自分でも悩んでいます。それでも金儲け商売に長けていて、曲がったことが嫌いで一途な性格。なかなか愉快な少女です。というように、キャラは魅力的ですし、文章表現も面白いのですが、この本でなにを描きたかったのかが伝わってきません。ときどき緊張の糸が切れたような、ストーリーの密度が薄まる部分があるのも残念。続巻も出ているのですが、いまひとつ食指が動きません。

お勧め度:★★★☆☆

2012年12月28日 (金)

[iPad mini] 「星座表」で360°プラネタリウム

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AppStoreから「星座表」というアプリを250円でダウンロードしました。GPSで現在地を取得して、その場所で、その時に見える星座を表示してくれるのかと思ったら、なんと実際にiPadを向けた方角の星座をリアルタイムに表示してくれるのです。早速ベランダに出てiPadを夜空に向けると「あれが月だから、あっちがカペラ、するとあれは木星?」。おぉ、すばらしい!

冬になって星がよく見えるようになったものの、星座の知識に乏しくオリオン座くらいしかわからなかったのが、これさえあれば夜空を満喫することができます。雲がかかって見えなくてもiPadの中では星が輝いているのです。つまり、部屋の中でもどちらの方角にどんな星座があるか見える。これはプラネタリウムです。

しかも、iPadを足元に向けても星座が表示されます。地球の裏側の様子も見えるということは360°全方位プラネタリウム! グラフィックも美しく、空に向けたときの動きもスムーズ。

星座表は決して目新しいものではなく、派手さはないけれど、iPhone/iPadならではの機能を利用した画期的なアプリです。感激しました。

お勧め度:★★★★★

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2012年12月27日 (木)

アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂う (ゲイル・キャリガー)

「アレクシア女史」シリーズ第4弾。表紙絵のアレクシアがなぜ家政婦姿で怖い顔してるのかと思ったら「変装」みたい。8ヶ月の身重のはずだけど「絵」にならないから省いたのでしょうか。

女王の暗殺計画があることを幽霊がアレクシアに告げたのですが、アレクシア自身「チビ迷惑」を身籠って以来、吸血鬼に何度も暗殺されそうになっています。そこで表向き、アケルダマ卿のところに養子に出すことにして一段落。さて、女王の暗殺計画があるならば阻止せねばなりません。

大きなお腹を抱えて悪態をつきながらアレクシアは調査を続けます。「魔法製作所」シリーズのケイティはアメリカ人らしく、アレクシアは英国人らしくユーモアを振りまいてくれるのが愉快です。

調査の結果はどんでん返し。最後の最後に生まれた人狼と反異界族の子供(ハーフ)を抱き上げると、みんな口々に「え…!?」。それ、かわいい! 次巻をはやく読みたい!

お勧め度:★★★★☆

2012年12月25日 (火)

魔法無用のマジカルミッション~(株)魔法製作所 (シャンナ・ウェンドソン)

前巻で大団円を迎えたので、この6巻からはセカンドシーズン。ただ、オーウェンは犯罪者の息子だと知らされ、魔法対決の結果、すべての魔力を失います。一方のケイティはマーケティング部長に昇進したものの、仕事が暇で退屈しています。オーウェンは魔法の力がなくなったことを幸いに古写本の研究中。「月の目」と呼ばれる危険な石が「光り輝く星々、立方体のコマドリの卵、あまたの金、銀、宝石、要塞のごとく強固な守り、断食を解く場所」にあるというのです。それを聞いていたケイティが「なんだかティファニーみたいね」。ずいぶん都合よく手近にあったものです。

「月の目」は世界征服者をつくってしまうらしく『指輪物語』に出てくる指輪同様、破壊すべきもの。ところがその誘惑には抗いがたく、魔法の影響を受けないケイティとオーウェンは回収に向かったわけです。そこへケイティの祖母や元上司が出てきたり、魔法の石を手に入れようとする連中が寄ってきて(例によって)大騒動。でも結局のところ、そのドタバタがずーっと続くだけ。ケイティのおばあちゃんが最後にドカンとやらかしてくれるものと期待していたのですが…。

相変わらずケイティのアメリカ人らしいユーモアは愉快ですが、今回のストーリー展開は期待ハズレ。お話はまだ続くようですが5巻まで読めばそれでいいと思います。

お勧め度:★★☆☆☆

2012年12月24日 (月)

iPad mini でゲーム「The ROOM」

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iPad mini のメインメニューに「Game Center」というのがありますが、これはアカウント登録が必要なネット対戦ゲームの「メニュー」であって、ゲームアプリは別途入手しなければならないようです。

別に対戦したいわけじゃないし…と「App Store」でお勧めゲームを探していて「The ROOM」という謎解きアドベンチャーゲームを発見。面白そうだったので170円でダウンロードしました。グラフィックが美しく、雰囲気はまるで「MYST」です。ミスト島に迷い込んだ主人公が目的もわからず、その世界の謎を解き進めるゲーム。ネットで調べたら「realMyst for iPad」というのがありました。これは旧作を3Dグラフィック化したもの。興味のある方はどうぞ。

「ROOM」も目的や状況不明で始まります。ゲームを進めるには、その部屋にぽつんと置いてあるからくり箱(金庫)を開けるしかないようです。画面をタップしたりスライドしたり、くるくる回しながら上に載っている手紙を読んで…というように進めていきます。というか、現在進めています。鍵は観察力。行き詰まったときは「?」ボタンをタップすることでヒントが表示されます。全部英語なのも Apple ][で初めてアドベンチャーゲームというものに触れたときのことを思い出して懐かしい。中学英語ができれば困ることはないでしょう。

思えば iPad mini 自体が「ROOM」のからくり箱みたいなもの。どこを触るとどうなるか、なにが飛び出すか、試行錯誤を楽しんでます。わからないことを楽しむ。プレイしているうちにわかってくる。それが楽しい!

しばらく寝不足が続きそうです。

お勧め度:★★★★★

The Room App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥170

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2012年12月23日 (日)

[iPad mini] Newton 2012年8月増刊「小惑星探査機の奇跡 はやぶさ」

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これは iPad mini で無料購読できる電子書籍です。

事実は小説より奇なりといいますが、3億kmの彼方でエンジンが故障したり、通信が途絶したり、手に汗を握ってしまいました。7年ぶりに地球に帰ってきたはやぶさが回収ポットを射出して「最後に地球を見せてやろう」と撮影した画像を地球からダウンロード中に通信が途絶。はやぶさは役目を終え、大気圏に突入して燃え尽きてしまったのです。しかし、送られてきた画像には地球が写っていて、それを見た途端、目頭が熱くなりました。

相手はただの機械ですが、準備期間を含めれば10年越しのプロジェクト。生みの親たちにとっては我が子同然だったことでしょう。Newton が見せてくれる科学はドラマチックです。

iPadをお持ちの方は是非ご一読ください。

お勧め度:★★★★★

2012年12月22日 (土)

iPad mini で「Newton」を読む

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電子書籍に興味があって入手した iPad mini で読みたかったのは Kindle 本よりも Newton 2012年5月号「DNA 驚異の世界」です。創刊号が無料で配信されているので早速ダウンロードしてDNA特集を「読んで」みました。写真左はDNAの二重らせんモデルを指で回転させることができます。文章だけでなく、写真、イラスト、アニメーション、音声などを組み合わせて構成されています。細胞分裂の際、DNAが複製される仕組みについては図を見ながら真剣に考えました。久しぶりに頭を使った気がします。

小説や漫画をネットで入手して読むのもいいけれど、それは媒体が紙からタブレット端末に変わっただけ。紙ではできない表現をしてこそ意味があるのではないでしょうか。雑誌は1,000円ですが、こちらは500円。しかも1年間定期購読すれば半額の250円になるから年間3,000円。雑誌とiPad版の内容が同じかどうか知りませんが、科学探究心と知的好奇心を刺激してくれる情報料としてはお値打ちだと思います。

印刷、流通コストがかからないから価格を抑えて拡販する道もあれば、任天堂のゲームソフトのダウンロード版のように、コストは下がるのに定価販売で利益を上げようとする道もあります。消費者としては後者は納得できかねますが。

さて、1990年代半ばに Apple Newton という情報端末が販売されていたことをご存知でしょうか。わたしはシャープの電子手帳以来、携帯できる情報端末が大好きでして、MS-DOSが動くHP95LXも持っていました。Newtonは商業的には失敗だったようですが、タッチパネルにメモを手書きして、失敗したときペンでクシャクシャっと描くと、そのメモ用紙が丸められてゴミ箱に放り込まれるというアニメーションが気に入って買いました。

iPad mini のメモ帳で、キー入力して確定したものの「あ、ちがった」というとき、iPad本体を振ると削除できるのを知ってびっくり。

これぞAppleのDNAです!

2012年12月21日 (金)

iPad mini で電子書籍を読もう

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iPad mini(16GB Wi-Fiモデル)を買いました。大きさは大体A5サイズ。白いパッケージを開けると、本体の下にACアダプタとUSBケーブル。説明書は、本体のスイッチ類を説明した名刺大のカード1枚だけ。「あとはこちらのサイトを見てください」だもんね。わたしは慣れましたが、ここまで説明書を省いた工業製品も珍しいのではないでしょうか。これもECO(省資源)ですか。

iPod classicを買うときにも本体が傷つかないように「カバーはどれにしよう」と悩んだものですが、今回は純正品であるiPad mini Smart Cover(ライトグレー)にしました。これはヒンジ部分が本体側面に磁石でくっつく優れもの。開いたときにはスタンドにもなるし、閉じればiPadが自動スリープ。「おぉ!」とちょっぴり感動。この sense of wonder がAppleの魅力でもあります。迷っている方には Smart Cover をお勧めします。

AmazonのKindleも発売になり、いよいよ日本でも電子書籍が身近になってきたのでリーダーを手に入れようと思ったわけです。単なる電子書籍リーダーならばKindle Paperwhiteでよいのですが「単機能じゃつまらない」。電子本を読まなくなったらゴミになります。かといって上位機種 Kindle Fire は「OSがAndroidだよなぁ」。これは一種の偏見なのですが、Androidは使いたくないのです。PCのOSでWindowsを好まないのと似てるかもしれません。単なるアンチメジャー? メジャーなOSはウイルスも多い。わたしはiOSのほうがいい。Appleの作るものは完璧じゃないけれど、愛嬌があって好きです。人も電子機器も「愛嬌」は魅力です。

と、自分を納得させて(実際は迷うことなく)iPad mini に決めたのでした。純正カバーはあるものの、できればタッチパネルに保護フイルムを貼っておきたい。そこでダイソーで「iPad, iPad2, new iPad 用液晶保護フイルム」なるものを買ってきました。ただし、HomeボタンとFaceTimeカメラの穴が開いたiPadサイズなので、iPad miniに貼るには加工が必要です。Homeボタン位置を合わせて他の三辺を切り落とし、カメラ位置にパンチで丸穴を開け、ハサミで四隅を丸めれば完成です。加工中、表裏がわかるようにセロテープを貼るなどしましょう。完成したらタオルで気泡を追い出しながら押さえていきます。最後に表のフイルムを剥がすとつや消しになってて良い感じ。加工の手間はかかりましたが、これで105円なら安い。

さて、Kindle for iPad という無料アプリをダウンロード&インストールすればAmazonのKindle本も読めます。試しに『坊ちゃん』『羅生門』といった無料本(青空文庫提供)をダウンロードして動作チェック。以前、Nintendo DSの『DS文学全集』というソフトで電子本を読んだことがあるのですが、画面は狭いし、解像度が低く漢字フォントがきれいじゃない。とても一冊読み通すことはできませんでしたが、暗いところでも明かりをつけなくていいのは助かりました。本の向きが変わっても影になったりませんから。

さて、時代は進んで iPad です。最初は文字が小さくて読みづらく「あ、フォントサイズは調整できるのね」。毎晩寝るまえに布団に持ち込む文庫本を iPad mini に替えたところ「え、おい、こらっ」。横を向く度に画面の向きが変わるのです。もう一度起き上がってWebサイトの「iPad ユーザガイド」を調べます。本体右上のロックボタンは「消音」と「画面の向きをロック」のいずれかを「設定」しておかなければならないのです。後者に設定しロックボタンをON。これで寝返りしても画面がくるくる回ることはありません。ただ、今夜は新しいオモチャに興奮して夜更かししてしまい、電子本を読む間もなくわたしがスリープモードに…。

iPad miniのお勧め度:★★★★★

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2012年12月19日 (水)

真夜中のパン屋さん 〜 午前2時の転校生 (大沼紀子)

「真夜中のパン屋さん」(通称まよパン)第3弾。久しぶりなので、ブランジェリークレバヤシに集う面々の名前を聞いても「だれだっけ」。1冊ずつリアルタイムで読む幸せもあれば、数年後にまとめて全部読み通す喜びもあります。

さて、医者は神か魔法使いか? 毒と薬は紙一重。父親を破滅させようと企む転校生・孝太郎の心を癒すことはできるのでしょうか。当然のように希美が巻き込まれて東奔西走。ドタバタの泣き笑いが繰り広げられます。約380ページあるので読み応えもバッチリ。

しかし、いちばんの謎はヒロインの希美です。彼女の母親はいま一体どこに? それに暮林の死んだ妻と希美はどういう接点があったのか。今回が「午前2時」だから5時まであと3回、なのかな。

お勧め度:★★★★☆

2012年12月17日 (月)

ルート350 (古田日出男)

『MUSIC』を面白そうだと思って手に取ったもののすぐに挫折。短編集ならイケるんじゃないかと『ルート350』を読んでみました。実によくしゃべる本です。活字のラップ。早口でしゃべるようにコトバが次々に飛んでくる。各話のラストには「そう来たか」とニヤつくくらいには面白いのだけど、そのリズムに乗り切れない自分がいるのです。

大学生の息子たちはノレるのかどうかに、興味があります。

お勧め度:★★☆☆☆

2012年12月15日 (土)

雷桜 (宇江佐真理)

江戸から西へ3日ほどの距離にある瀬田村の領有権をめぐり対立する島中藩と岩本藩。瀬田村の庄屋・瀬田助左衛門のふたりの息子の下に生まれた娘・遊が攫われてしまう。岩本藩の差し金かと思われるが証拠はない。隠れ潜んでいるとしたら瀬田山しかないが、そこは迂闊に足を踏み入れると遭難する恐れがある。両親も兄弟も「遊はきっと生きている」と信じて15年。遊は忍びの心得のある男を父と信じて育てられ、その父が失踪したため瀬田家を訪ねてきたのだが…。

遊が攫われた晩に瀬田山の銀杏に雷が落ち、そこから桜が芽吹いたところから「雷桜」と呼ばれるようになったとか。遊は「雷」(らい)という名で育てられたこともあって、それは「遊の桜」でもあるのです。とにかく瀬田山の風景の描写が美しい。また「男姉様」と呼ばれる、およそ女らしくない遊が出会った殿方との愛も純粋で美しい。恋愛小説がお好きな女性にお勧めです。

お勧め度:★★★☆☆

2012年12月13日 (木)

斬られ権佐 (宇江佐真理)

時代小説は、人殺しじゃなくて人情ものがいい。そういう意味で、わたしの好みにぴったりな気がして手に取ったのですが、仕立職人の権佐が女医のあさみを救うために八十八の刀傷をつくり、生き延びた結果、あさみと所帯をもつに至った経緯を読んで、なんだか違和感を感じたのです。どうもあっさりしすぎてる。尋常でない話を語るには言葉が足りないような気がします。

文字通り、九死に一生を得た権佐は、与力・数馬の下っ引きを勤め、下手人の弱さ、つらさ、悲しさを思いやるのですが、ボロボロの身体にむち打つにも限界があって…泣けそうな話なのに泣けませんでした。波長が合わないといえばよいのでしょうか。(残念)

お勧め度:★★☆☆☆

2012年12月11日 (火)

巨人たちの星 (ジェイムズ・P・ホーガン)

『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』で「巨人たちの星」シリーズ三部作として完結しますが、後年、第4弾『内なる宇宙』(上・下)が発表されました。

ガニメアンは人類に対してまだ隠し事をしていたのです。地球は宇宙から密かに監視されていただけでなく、工作員が送り込まれていたというのです。まるで "Men in Black"の世界です。

本書は科学技術より政治色が濃厚ですが、ガニメアンは平和主義で心配性、人類は攻撃的かつ能天気と対照的。最後にテューリアン人と地球人が協同で「悪者」の封じ込めにかかる下りは笑えました。

「星を継ぐもの」の「星」とは何で「もの」とは誰かが明かされます。

お勧め度:★★★★☆

2012年12月 9日 (日)

ガニメデの優しい巨人 (ジェイムズ・P・ホーガン)

『星を継ぐもの』に続く第2弾。次巻『巨人たちの星』と三部作になっています。前作で、月面で約5万年前の人類(ルナリアン)が発見され、木星の衛星ガニメデでは巨大な宇宙船が発見され、調査のためにハントが派遣されたのでした。

5万年前の太陽系には惑星ミネルバが存在し、月はその衛星だったのが、ルナリアン内部の戦争でミネルバが吹っ飛び、月は地球の引力に捕まり、そのとき月にいた生き残りが人類の祖先だというわけです。一度、星を吹き飛ばした人類の子孫だとすると、地球でも戦争が絶えないのは頷けます。

タイトルどおり、ガニメアンは他者を憎むとか恨むとか、争うことを知りません。戦争なんて考えも及ばないのです。ガニメアンが草食動物ならば、人類は肉食動物。ガニメアンが人類に対して警戒するのは当然ですが、科学技術力は月とスッポン。人類は太刀打ちできません。

で、今回はガニメデに突然、ガニメアンの宇宙船が戻ってきたのです。本人たちにとっては20数年なのですが、実際には2500万年経っていたというスケールの大きな話です。

そう、未知との遭遇です。なにやら話が混みいっていて読みやすくはないのですが、それでも読者を飽きさせず「ふむふむ、なるほど、で?」と読ませてしまうところがすごい。面白いSFをお探しなら本シリーズは一押し!

お勧め度:★★★★☆

2012年12月 7日 (金)

サマータイム (佐藤多佳子)

『一瞬の風になれ』の佐藤多佳子のデビュー作。夏の日、姉・佳奈と弟・進が出会った少年・広一は片腕を事故で失っていました。弟とはピアノ、姉とは自転車でつながり、そして切れてしまう。鮮烈で切ない4編。
  1. サマータイム
  2. 五月の道しるべ
  3. 九月の雨
  4. ホワイト・ピアノ

1話は進、2話は佳奈、3話は広一、4話は佳奈の視点で描かれています。姉弟の問題、親との関わり、他人との付き合いに、そして何より自分との折り合い方に、不器用で手探りの様子が見事に描かれています。子供時代に(親を含めて)「良い大人」と出会うことは大事なのだと考えさせられました。

お勧め度:★★★☆☆


2012年12月 5日 (水)

一瞬の風になれ 3 (佐藤多佳子)

サッカーから陸上に転向した新二はめきめきと力をつけ、いまでは部長に。連も体力がついてきて、かつてない4継メンバーが揃います。その一方で、恋愛禁止の陸上部にあっても、新二と谷口の淡い、とんちんかんな恋模様が描かれ、笑えます。いえ、失笑ではなく微笑ましいという意味。

あとがき代わりの座談会によると、取材に4年かけたとか。小説の内容よりも、まずその努力に敬意を表したいと思います。

走ることの苦しさよりも喜びを教えてくれた小説。絶賛する気分にはなれませんが、静かに、ほのぼのと「人間っていいなぁ」と思わせてくれました。

お勧め度:★★★★☆

2012年12月 3日 (月)

一瞬の風になれ 2 (佐藤多佳子)

1巻からずっと「説明」が長くて退屈だったのですが、2巻の中盤に差し掛かるあたりから面白くなってきました。新二と連の幼なじみの「かけっこ」の延長線上にインターハイがある。個人種目ではなく、4継(4x100mリレー)が盛り上がっていきます。バトンを渡すのがそんなに難しいものだとは知りませんでした。小学校の運動会のときにやったっけ。

お勧め度:★★★☆☆

2012年12月 1日 (土)

一瞬の風になれ 1 (佐藤多佳子)

三浦しをんの『風が強く吹いている』は箱根駅伝だったけれど、こちらは陸上競技(インターハイ)。駅伝は読んでいるだけでくたびれたけれど、陸上は短距離が中心なので淡々と進んでいきます。そのおかげで、この1巻は盛り上がりに欠け、2巻、3巻と続けて読む気力が失せてしまいました。

でも、次回図書館に行ける日まで他に読む本がないので、続けて読んでみようかと。(失礼)

お勧め度:★★☆☆☆

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