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2012年11月 9日 (金)

しずかな日々 (椰月美智子)

最近、高校生以下の少年少女の、どちらかというとほのぼのとした日常を描いた作品を読んでいます。『翼はいつまでも』(川上健一)、『黄色い目の魚』『サマータイム』『第二音楽室』(佐藤多佳子)、『いちご同盟』(三田誠広)、『機関車先生』(伊集院静)など。

『しずかな日々』は、小学5年生の光輝が、引っ越ししたくなくて祖父の古い家に住むことになった夏休みを描いています。とくべつな事は起きなくても、友達ができて、野球をして、いっしょに遊んで、おじいさんのことがすこしわかってきて、そんな日常の些細な出来事が愛おしい。人生に劇的なことなんかなくていい。そう思わせてくれる、ほのぼのとした、そして生き生きとしたお話です。

いまでも市立南小学校に入学して、水野先生に算数を教わった木造校舎の教室を覚えています。親の方針で、幼稚園には通わなかったから、小学生になって初めて、大勢が一カ所に集められて、黙って座ってなくちゃならないのが苦痛だった。小学生の頃って、イヤなこともあるけれど、時々うれしいことがあって、それでなんとかバランスを保ってたような気がします。当時から目が悪くて視力検査が嫌いだった。みんなの前で検査を受けるのがイヤで、そう先生に話したら順番を最後にしてくれたっけ。先生が自分の気持ちを察してくれてすごくうれしかった。そんなことを急に思い出しました。

みなさんにもあった(であろう)「しずかな日々」を取り戻してみませんか?

お勧め度:★★★★☆

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