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2012年11月 3日 (土)

いちご同盟 (三田誠広)

中学生を描いた小説という点では、先日の『翼はいつまでも』(川上健一)と似ています。でも、こちらは死を見つめる男子ふたり。ひとりは野球部のエース・徹也と、本当は音楽学校に進学したい良一。ある日、徹也が良一にビデオ撮影を頼みます。自分の野球の試合を撮影させて、それを入院している幼なじみの直美に見せたいというのです。

自殺に惹かれていく良一と「自殺するなんて贅沢よ」という直美。徹也の苦悩を知った良一は「いちご同盟」を結びます。15歳だから「いちご」。

目を背けようとしても死は人間の宿命として厳然とあるのです。中学生に読んでほしい1冊です。

お勧め度:★★★★☆

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