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2012年11月11日 (日)

半落ち (横山秀夫)

アルツハイマー病の妻に「殺してほしい」と頼まれ、現職警察官・梶聡一郎が妻を手にかけた。殺害までは素直に話した梶が、殺害後2日間の行動については完全黙秘。完全に落ちないから「半落ち」。

ひとり息子を13歳で失い、妻を手にかけ、すべてを失った梶はなぜ自殺しなかったのか。その2日間になにがあったのか。「人間50年」と書いた梶が50歳か51歳で死ぬつもりだと見抜いた警察官が「生きる理由」を探し求める。

はじめての横山秀夫でしたが、ラストシーンよりも、警察や検察内部のリアルな描写に驚きました。フィクションというのは、ときに現実よりもリアルです。
  1. 志木和正の章
  2. 佐瀬銛男の章
  3. 中尾洋平の章
  4. 植村 学の章
  5. 藤林圭吾の章
  6. 古賀誠司の章

県警、地検、マスコミ、弁護士、裁判官、刑務官が6つの章を構成しています。うまい、上手すぎる。警察と検察の騙し合い、もたれ合いをマスコミがすっぱ抜く。それぞれの組織で這い上がろうと、懸命にもがく男たち。正義よりも保身が優先する組織。清濁合わせ飲む、という言葉が脳裏をかすめます。

その後の梶がどうなったかが知りたい!

お勧め度:★★★★★

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