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2012年11月 5日 (月)

やがて目覚めない朝が来る (大島真寿美)


やがて目覚めない朝が来る。そうなんだよなぁ。普段あまり考えないけれど、いつかは…。

主人公は有加。母親のぶちゃんは、父・舟ちゃんと小4のとき離婚し、父方の祖母・蕗さんとの同居を選びます。蕗さんは女優だったので、息子を産んだことは隠され、マネージャー富樫さんを母親として育てられました。これはどうなんだろう。舟ちゃんとしては寂しかったのではないでしょうか。大人になってからは実家に近づかないようです。

なんといってもユニークなのが、母子が姑の家に転がり込んだこと。のぶちゃんの母・久慈充子が、蕗さんの出産を支えたこともあって、蕗さんとのぶちゃんは(舟ちゃんとの)結婚前から親しかったわけですが。

他に、蕗さんの衣装係だったミラさん、記者の田幡さん、強面の一松さんなど、個性的な大人たちに囲まれて有加は育ちます。年月が経つにつれて年老いて逝く人たち。本書のタイトルは蕗さんの科白です。

とくにクライマックスがあるわけでもなく、淡々と語られるのですが、そこにそれぞれの人生があるのです。やりたいことをやろう。生きているうちに。

お勧め度:★★★☆☆

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